第四部42話 神呪寺に変更(眞名井御前と空海3)
しばらくして、友人Mさんから
「『眞名井神社に行こう』という話になっていたけれども、
宿泊がとれないので、代わりに『神呪寺(かんのうじ)』に行きませんか?」
というメールがきました。
たまたまですが、その時、友人の車のカーナビが壊れてしまい、
新しく買い替えなければならないという事でした。
調べてみたところ、カーナビは結構高いものですね。
「カーナビで出費もかさむので、神呪寺なら近いし、
日帰りで済むから「神呪寺」にしませんか」
ということでした。
昨年2020年に籠神社眞名井神社に行った後、
「神呪寺」というものがある、と知り、
それ以後気になっていたのです。
でも名前がちょっと怖いような気がして
先送りしていました。
(「神呪」とは「真言」のことだそうです。)
これは良い機会だから、
「神呪寺に行きましょう」
ということになりました。
ここで神呪寺について書いておきます。
神呪寺は兵庫県の甲山(かぶとやま)にある、
「甲山大師神呪寺」という方がほんまの名前です。
平安時代、淳和天皇第四后の真名井御前が出家され、
如意尼となり、霊山甲山に入られました。
空海さんが如意尼をモデルに彫られたと言われている、
如意輪観音像がご本尊です。
開祖の如意尼がお亡くなりになった翌日、
弘法大師空海さんも高野山で入定されました。
それゆえ、真名井御前改め如意尼と空海さんは
弟子と師匠以上のものが、その間にあったのではないか?
と噂されています。
さて、東寺の早朝参拝の日になりました。
続く