Smileゆり(柳澤由理)のはてなきブログ

魂と身体から自信を取り戻す・世界平和のメッセージ

第四部43話 東寺の早朝参拝(眞名井御前と空海4)

東寺の早朝特別参拝の日がやってきました。

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朝の5時だか6時だか、の、お日さんがまだ登っていない未明の頃に起きて

朝ごはんを食べて、電車に乗って行きました。


一般の観光の受付より前の時刻に、「早朝特別参拝」をしました。


誰も歩いていない東寺の庭を歩き、五重塔の説明を聞きました。


その時、初めて五重塔の一階の開いている扉をしっかりと見ました。


「あれ? よく見ると、ここにこういう線が見えますね。」

と言うと案内の方は

「はい、見えますね」

と答えました。


私は続けて言いました。

「ということは、

仏像か何かがこの扉に描いてあったのではないですか?」


案内の僧侶の方は

「そうです。ここに描かれていたと思われます。

しかし、復元がおっつかなくてこのままになっています」

と答えました。


それを聞いて

平安時代に建てられた時はさぞ色彩豊かで綺麗だっただろうなぁ、

と想像しました。


講堂は東寺のま真ん中にあり、そこには立体曼荼羅があります。


入った時、普通は表側を見るのですが、その時は裏側から見て行きました。


表側に回った時、講堂の窓があいていて、朝日が差し込み、

たまたまですが、立体曼荼羅の中央の

大日如来さんのお顔に、朝日が当たりました。


案内の僧侶の方の説明ですと、これは朝だけです、という話です。

朝の低い太陽だけが、大日如来さんのお顔を直接照らすことができます。

昼間は太陽が上にのぼるので、お日さんは講堂の屋根を照らします。

立体曼荼羅の仏像にお日さんがあたることはありません。


大日如来さんのお顔が朝日を浴びて、きらきらと

きらめいているのはとても美しかったです。


滅多にないことだ、早朝特別参拝に参加してよかった、と思いました。


その後、普段未公開の「小子房(しょうしぼう)」に行きました。


「小子房」の建物は、南北朝時代、御所として使われていた所だそうです。


東寺のウェブサイトの説明では、
現在の小子房は、昭和9年(1934年)、弘法大師空海の千百年御遠忌ごおんきにあたり再建されました。総木曾檜造で、昭和を代表する建築物のひとつとされ、襖絵や壁画は堂本印象、庭園の「澄心苑ちょうしんえん」は七代目小川治兵衛の作です。


となっています。


私は今年2021年の正月明けの「後七日御修法」の最終日を見学しました。


その最終日の朝に、この「小子房」から宮内庁天皇の代理で来られた方と、東寺関連の高僧の方々が出てこられて、南西の角の「後七日御修法」の時だけ使われるお堂にむけて、列をなして歩いていかれるのを見ました。

 

(昨年2021年の「後七日御修法」関連のブログ https://yulilove.hatenablog.com/entry/2021/05/01/151631

参照)


控えの間になっている、と思っていましたが、

天皇をお迎えする間」である、ということなんですね。


堂本印象の日本画の襖絵が見事でした。


この日は、綺麗なものを見せてもらった、という感じでした。何人かの人々と一緒に参拝するので、神仏さまの声を聴こうと心を研ぎ澄ませることもありませんでした。


個人的に数人の人のことをお祈りしただけでした。

 

その日の夜のことです。


続く