第四部41話 東寺と眞名井神社(眞名井御前と空海2)
ある時、主人が「こんなのがあるよ」と言って見せてくれました。
それは「世界遺産東寺の早朝特別拝観」でした。
https://ja.kyoto.travel/event/single.php?event_id=4003
開門前の静寂に包まれた早朝の東寺の境内を案内付きで拝観できる、というものでした。
拝観内容は
・「東寺の塔」として有名な五重塔の初層内部を見せていただける
(木造の塔としては日本最高の高さです)
・天皇をお迎えする特別の間がある「小子房」
(京都を代表する堂本印象による障壁画、襖絵があります)
・金堂(薬師如来、日光・月光がっこう菩薩)
講堂(立体曼荼羅)を案内解説付きで拝観できる
と言うものでした。
それで電話で予約を入れました。
すると、その翌日、友人からメッセージが来ました。
眞名井神社に一緒に行った友人からです。
「淡路島のおのころ島神社に行った」という話でした。
そこは日本列島を生み出したご夫婦の神様
伊弉諾命(いざなぎのみこと)と伊奘冉命(いざなみのみこと)の
ご夫婦神の「国生みの聖地」となっています。
そこに「鶺鴒(せきれい)石」という縁結び祈願の石があるということです。
「鶺鴒石」には紅白の紐がかけてあり、縁結び祈願をしたい人はその紅白の紐を持って祈願するのだそうです。
シングルの方や、カップルの方で祈願するときの紅白の紐の持ち方が違うそうで、横にそのやり方が細かく書いてあるそうです。
カップルの方でも、たまたま二人で来た場合と、一人で来た場合とで、祈願の仕方、紐の持ち方が違うそうです。
友人はその説明をした最後に、私に言いました。
「それはそうと、今度『眞名井神社』に行きませんか?」
「眞名井神社には御礼参りをしたい」ということでした。
私も「高野山で奇跡が起きた話」や「弘法大師空海」シリーズの動画が描けた、きっかけになったのは眞名井神社にお参りしたことだったので、眞名井神社にお礼をしに行きたいなぁと思っていました。
その話が終わるころ、友人が
「そういえばね、ゆりさん、『眞名井神社』行きませんか?
私、眞名井神社にお礼を言いたいんです。」
と言いました。
私は驚いて
「え、眞名井神社?
そうよ、私も眞名井神社にお礼に行きたいと思っていたところだったのですよ。
(前40話文末参照)
是非、一緒に行きましょう。」
と言いました。
その翌日、主人に
「淡路島に行きませんか?『おのころ島神社』に行きたいねん」
と言ったら「いいですよ」と即答。
そのすぐあと、友人とのやりとりで「眞名井神社」に行く日程が決まりました。
それがなんと、淡路島のおのころ島神社に行く日の数日前でした。
「面白いなぁ、東寺の早朝特別参拝に行って、空海さんの魂を受け取り、
それから天橋立の眞名井神社に行って、真名井御前さんと魂を合わせ、
お二人の魂を、今度は淡路島のおのころ島神社までお連れするのか。
ぃゃぁ、こんな荒唐無稽なラブロマンを考えるのは、私くらいのもんかなぁ」
と一人で想像して喜んでいました。
続く