第三部79話 スペイン風邪(Aさんへの伝言3)
翌日、主人と二人でAさんに会いました。
主人に手伝ってもらいながら、二日前の夜中の出来事をAさんにお話しました。
Aさんは聞こえない私のためにメモで会話してくれました。
「その人は男性なのね? 戦中戦後? うーん、誰だろう」
とAさんは頭をひねりながら、家系図を書いていきました。
家系図の三、四代ほど前の、ある一か所の空白を円で囲みながら
Aさんは言いました。
「そういえば、ここに当たる人、
男性で、まだ二十歳かそこらで、
スペイン風邪でなくなった、と聞いた覚えがあるわ。」
あぁ、そうか、
初めに出現してこられた時に
もやもや感が「高熱で浮かされる人の感覚」を
描いたかのようなもやもや感だったなぁと思いました。
「そうか、今、コロナの時期だから、
スペイン風邪の時と似ているのかも。
だから出てこられたのかも」
と言いました。
今、調べましたら、スペイン風邪の流行したのは
ほぼ100年前です。
世界的に流行したことや、人々がマスクをして
うがいをしなさい、と言っていたことなんかも
今とそっくりです。
参考サイトを二つご紹介しておきます。
http://aoi-kids.jp/kodawari/benkyokai/20201021.html
https://www.kawaisika.com/news/post-84/
その時代、と、今の時期が似ていますね。
もしかして、そのご先祖さまは、自分の時は
大変だったけど、その分、子孫には大丈夫なように
護ろうとして頑張ってくださっているのかもしれませんね。
だからその分、お経が必要なのかもしれませんね。
その時、補聴器の話ができました。
私はAさんにその時の話をしながら
「耳が悪いもんだから、
人の話はよく聞こえないけど
その分なぜか
あちらの世界の話を聞くことになって」
と自分が云っておきながら
すごく、びっくりしました。
自分と直接関係ない人(み霊の方)の話も
私が聴いてあげて、
人に「なくなった方」からの伝言をお伝えすることが
今までにも何度かあった、ことなど、思い出しました。
https://yulilove.hatenablog.com/entry/2019/11/24/150309
第二部064話(終戦知らず1)
おじいちゃんと小野田さん
https://yulilove.hatenablog.com/entry/2019/11/27/225356
第二部065話(終戦知らず2)
おじいちゃんが言いたかった事
これ以外にも、
私の家族の友人がおなくなりになられ、
あの世に旅立たれる前に、私の家族に、ではなく
私にもご挨拶して逝かれたことを思い出しました。
生前、何度かお会いした時の丁寧な物腰のまま、
「突然で驚かれたことでしょう。申し訳ありません。
あなたのご姉妹には、生前、大変お世話になりました。
そのお礼を一言申し上げてから、と思いまして、
ここに立ち寄らせて頂きました。
ありがとうございました」
とご挨拶されて、高い方へ去って行かれました。
私はそういう伝言がある時に、使っていただける存在なんだなぁ
と思いました。
ありがたいなぁと思いました。
第三部終わり、
第四部へつづきます。