Smileゆり(柳澤由理)のはてなきブログ

魂と身体から自信を取り戻す・世界平和のメッセージ

第三部049話 空海、長安を思い起こす(空海の動画)

高天彦神社の動画をアップしてから

その次に取り組んだのは弘法大師空海のシリーズです。

 

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中国の湖と栁



第一作目を発行したのは七夕です。

空海1 こどもの頃からすごかった!
https://youtu.be/R8vw3vIpEl0


それから一か月経ちました。

 

七作目ではこんな内容です。

弘法大師空海7 恵果和尚の遺言

https://youtu.be/Mm8d3y8KwRs

師・恵果は、空海さんに

「早く日本に帰って密教の法を弘めなさい」

と言って亡くなられました。

 

空海さんはその言葉を忠実に守って

帰国後日本で密教を弘めました。

後に「弘法大師」という名を
天皇から頂くに至ったのです。

 

その事を「すごい」と

新たに思いました。

 

八作目にとりかかったある夜のことです。

【漫画】弘法大師空海8 皇帝と空海

https://youtu.be/s9IuHQPQ_-w

 

夢の中で私は空海さんの心と

繋がっていたようでした。

 

空海さんは、

遣唐使として訪ねた国際都市・長安

日本に帰ってから思い出しているようでした。

 

その街ではありとあらゆる国の、

ありとあらゆる民族が、

共存していた。

 

青や緑色の目、白い肌の人々、

黒い目、褐色の肌の人々。


髪の色も形も色々で、

多種多様の人々がいた。

 

建築物も宗教も多種多様で
違っていても、共存しあっている。

 

日本に帰ってきてから空海さんは

「自分の家」「自分の国」という感覚が希薄になり、

心は長安に置いたままでした。


密教の「宇宙」から自分を見る視点を持ち、

個をこえる感覚になると、

世俗の世知辛い人政権争いが本当に

ばかばかしく思えてならなかっただろうと思います。

 

長安の文化が華開いた世界にいて、

日々漢詩を詠んでいた時が夢のように思う。

 

まだ日本は「おのれ」だけが大事な感覚の者が多いようで。

 

つまらない「政権争い」は日常茶飯事。
天皇」の気に入らない者は左遷される。

天皇だけでなく、日本の政治の現場では

「自分の家族だけ」

「自分の土地だけ」

「自分の宗派だけ」

「自分の寺だけ」が大事なままで、

互いに噛みついている。

 

このままでは互いに殺し合って、

国が滅びるな…。

 

空海さんは思ったようです。

 

密教では大日如来から始まる宇宙の広さ、

世界の広さを語ります。

大日如来は多種多様に変化し、様々に働きます。

その多様性がいかに素晴らしいか、

 

空海さんは感じたようです。

 

「多様性」の世界では、「他」を受け入れる。

 

つまり、自分とは異なる人・生き方・文化を受けいれて

「全ては同じ、大日如来の現れである」

と見通す目があり、そう見る意識があれば、

「平和」を生み出す。

 

だからこそ、空海さんは「神道」とも手を結びました。

 

だからこそ、空海さんは全ての仏教の宗派を批判しませんでした。

 

全ての仏教の宗派はすばらしい。

そして、密教はとりわけすばらしいと語っている。

 

空海さんは言いました。

 

自分の命がつきても、密教が生き残り信仰される構造を作らねばならぬ。

誰が見てもわかるように。

学問がある者もない者もわかるように、絵や彫像でわかるように。

 

それは立体曼荼羅

 

二つの曼陀羅をそれぞれに作ると、いずれ分裂し、その間に戦いが生じる。

 

だから両部の曼荼羅は混在し、それでいて調和するように作らねばならぬ。

 

それは現実の世界でも

異なる民族

異なる考え

異なる派閥の者がいても、調和していける、ということを現すために。

 

それがこの国を活かす最高の方法。

 

教王護国寺(東寺)に立体曼荼羅を作る。

 

それは美しく調和したものでなければならない。
そうでないと人々にたちまち飽きられるだろう。

 

色、雰囲気、表情で表す。

 

高野山と京の都の教王護国寺(東寺)で、日本人の精神構造の改革を企画!

 

密教曼荼羅の世界を見事に作り上げる。

 

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空海は自分の心の中にある光を見つめ

 

それは奇跡体験であり、

それは恵果和尚の広い心。

「私に何もかもを与えてくださった。惜しみなくなく私に全てをくださった。

 その思い切りのよさ・・・」

 

空海さんは何度も心の中の師に問いかけた。

「恵果和尚にいただいた真言密教

私はそれに見合うだけの働きができていますか?

恵果和尚、私はあなたからいただいたものを

一つも無駄にすることなく、活かしきっていますか?」

 

事実、空海はすべてを私物化することなく、公のために活かしきり、

後世のために綺麗に整理して残した。

 

それがすごいなと思いました。

 つづく