第三部028話 日を決める（初夏の仁和寺１）
松尾大社梅宮大社への神社ツアーで一緒に行った
ＴＭさんからメッセージがきました。
いくつか気になる処、行きたい所があるというのです。
ふむふむと見ているうちに
ふっと目に入ったのが
「仁和寺御室八十八ケ所巡り」でした。
「あー、ここは確か小学校高学年の時に学校から
遠足で来たことあるある！」
と思い出しました。
「遠足で行った時は結構きつくて、
最後の88番目にたどり着く頃には
へろへろで、もう死にそうやったわ！」
と言いました。
ＴＭさんと渡邉敬介さんは二人とも絵描き仲間なのですが
スケッチしがてら仁和寺の八十八ケ所に行きたいという事でした。
「うん、いいよ。でも日程をいつにするかだよなー」
と言いました。
というのは御室八十八箇所巡りを持ちかけられた時は
まだ新型ウィルス感染拡大防止の「緊急事態宣言」の
真っ最中でした。
おおまかにいつ頃行きたいのか？を尋ねると
「今月中には行きたい」ということでした。
「今月中だと難しいけど、月末あたりだと
ウィルスもだいぶ収束しているかもしれない」
と思いました。
手帳のカレンダーを見ながら、
上の方
（どう書いたらいいかわかりませんが「神様」かなぁと思います）に
お伺いを立てました。
すると
「28日だけあけておくから、その日に来たら良い。」
という声がしました。
「え、28日だけ？ それ以外の日は？」と聞いたら
「その日だけ道をあけておく」
と言われました。
ＴＭさんにそう言われたことを伝えました。
「でもなぁ、その日が雨とか、
色々条件があかんかったらどないするねん」
と思って
「28日と前後三日見といたらいいんとちゃうか」
と言いました。
神様から
「余計なことを加えてからにー」
と言われているのを感じ
「でも、最近ウィルスだとか色々あるやん。
余裕もたして、考えといた方がえぇやん」
と神様に言い訳して、
ＴＭさんに
「5月28日やと思うけど。前後いれて考えとこう」
と言いました。
それとなんとなく
「今回はお金を頂かず、無償で行きなさい」
と言われたような気がして、絵描き仲間だけで
行くことにしました。
それはスケッチがてらのツアーだということと
その時点では「緊急事態宣言」の真っただ中だった
から告知しないことにしました。
日程が決まってから
忙しかったこともあって
仁和寺行きの事は忘れていました。
仁和寺と御室八十八ケ所行きの
準備をしだしたのは一週間前でした。
続く
