世界平和第三部001話「神社ツアーの依頼」
昨年二〇一九年の春に、京都の未公開のお寺、興聖寺で友人の画家渡邊敬介さんの「東日本震災被災地の百メートルの大絵巻絵画」の展示がありました。
そのお手伝いをしている時に、何人かの芸術家のお友達ができました。
同じく昨秋に渡邊さんの所に行った時、たまたまその芸術家のお友達TMさんが来られました。
その時、TMさんは、「ゆりさんの連載している記事を読んでいますよ」と言ってくれました。
「へぇ、そうなんや! どうもありがとう」と言いながら私はにこにこしていました。
するとTMさんは、
「読んでいると、なんや、ひきこまれるんやわぁ」と言ってくれました。
確かに「読んでいると続きが気になってくるんですわ。」と言ってくれる友人もいます。それで「うんうん」と頷いていると、TMさんは
「ゆりさん、今度神社ツアーをやって神社を案内してほしい」と依頼を受けました。
「神社は普通にお参りして、二礼二拍手一礼で、ぱんぱんと手を叩いてお参りするだけでもいいのですが、パッとお参りして、それで帰るだけだから、ゆりさんにここはこうなんや、とか、言って貰えたら・・・と思うの」
という事でした。
それでどこの地域に行きたいのか、大まかに尋ねました。
あまり人が混み入っていない、落ち着いた神社がいいということでした。
それで嵐山の南側に位置する松尾大社とその末社の月読神社、そこからちょっと歩いて行ける梅宮大社に行くことにしました。
話がまとまったので、帰り支度をしているとTMさんがふと思い出したように
「そうだ、この前丹波で山に登って、山から見下ろしたら神社が見えたの。そしたら、そこのお蕎麦屋さんのおじさんが『あそこの神社の神さん、すごい神さんなんやで』と言うてました。
そこもいつか行けたら、と思います。」と言いました。
「えええ、なんやて、それは何ていう神社なん?」
と、座り直して尋ねると、TMさんは
「確か、山の名前がついていた神社で、名前は、思い出せないから、また夜に連絡します。」
と言いました。
ふむふむ、
夫婦神の、奥さんイザナミさんが火の神さんが亡くなられた、
そのきっかけになったのは火の神カグツチを産んだ事ですね。
その火の神カグツチをお父さんイザナギが切った時に産まれたのが
大山ツミ。
梅宮大社の祭神は
その大山つみさんとその娘、木乃花咲耶姫の一家
(娘と娘婿と孫)なんですね。
大山つみの神の三代下の山の神様「大山咋神(大山くいのかみ)」と、
梅宮大社も松尾大社もどちらも「山の神様」だけどちょっと代が違うし、力も違う感じ。
先に産まれている神様ほど、大雑把というか、原始的な力を持っている感じ。
あとから産まれてきた神様は、人間の生活に入り込んだ用途というか役割を担っているような感じですね。
・・・ということを調べていて思いました。
その時、TMさんからメッセージがきました。
「ゆりさん、思い出しました。この神社です」
と、神社のリンクつきのメッセージがきました。
そのリンクを開いてみると、そこには
「小富士山神社」と書いてありました。
続く