第三部013話 梅宮大社(松尾大社5)
この二つの大社はよく似ています。
両方とも「お酒の神様」です。
二番目に
そしてどちらも「大社」であること。
三番目に
それからお名前に「梅」「松」がつくこと。
四番目に
それとどちらも名前に隠れた「の」があります。
梅宮大社は正確には「うめのみや」大社であり、
松尾大社は「まつのお」大社です。
(私はそれまで「まつお大社」
「うめみや大社」と呼んでいました)
五番目にどちらも安産祈願の神社です。
神社名の「梅」と「産め」が合体して
安産祈願の神社となっています。
そして、松尾大社の月読神社の位置とよく似ていると感じました。
こう言った五つの件で、二社について非常に近しいものを感じます。
そういう話をしながら梅宮大社まで歩いて行きました。
梅宮大社は訪れた時期が丁度
梅の花が綺麗に咲く時期で、
境内の白梅紅梅が見事でした。
境内の雰囲気が可愛らしくて、柔らかい雰囲気があります。
梅宮大社には
お腹に仔猫がいる、と一目見てわかる、
懐妊中の白猫がいました。
梅と猫が印象的でした。梅の木に猫が余りにも似合っていたので、
「梅に猫という図柄で絵札はなかったかしらん?」
と思うくらいでした。
いや実際には「梅には鶯(うぐいす)」ですよね。
その娘の木乃花咲耶姫(このはなさくやひめ)と、
その婿の邇邇芸尊(ににぎのみこと)と
その子供の彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)が祭神です。
木乃花咲耶姫は桜の花と言われています。
が、梅宮大社の祭神であるということは、
もしかしたら、昔々は
木乃花咲耶姫は桜ではなくて梅だった可能性がありますね。
調べてみると大昔は「花見といえば梅」だったそうです。
平安初期に「花見といえば桜」に変わったらしいです。
今は神社やお寺などで梅花祭も
桜の花のお祭りも両方ありますね。
梅の咲く時期は旧暦の正月と重なります。
だから、梅の花の方が元々「花は梅」だったのかもしれません。
「木の花といえば、色が薄くても濃くても紅梅が良い」
と書いている意味はわかったような気がしました。
そのあと、お昼ごはんを食べた店に戻って
みんなで田舎風のお善哉を食べてツアーの終わりとしました。
参加者の一人から、
歴史や祀ってある神様の話など説明聞かせてもらって楽しかった。
またこういう風なツアーを企画するなら教えてほしい。
日程、できるだけ合わせて参加したいです。」
と帰りに言って頂きました。
「たぶん小富士山神社のツアーを企画すると思います。」
とお伝えさせて頂きました。
(今はまだわかりませんが、
一番いいタイミングの時がくると思います)
このあと、ランチを食べた店まで戻って
参加者のみなさんで「田舎風おぜんざい」を
いただきました。
それからしばらくしてある本に出会いました。
その本というのは・・・
続く