Smileゆり(柳澤由理)のはてなきブログ

魂と身体から自信を取り戻す・世界平和のメッセージ

世界平和第二部91話 美しくて怖い(仁和寺3)

仁和寺のお坊さんの

「この文化財を公開したことでこの後

どういう影響が出るかわからない
(損傷するかもしれない)ので、こわい」

というお話をお伺いしました。

 

そんな危惧感をいだきながら公開しておられるとは

知らなくて、非常にありがたくも恐れ多いことだと

感じました。

 

お話をお伺いしたあと、観音堂の中を見てまわりました。

 

須弥壇を取り囲むようにして

壁一面に観音像が描かれているのを見ながら

歩きました。

 

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仁和寺観音堂 特別拝観の看板

堂内の角を曲がり、

三十三体の像が載っている須弥壇(ちょうどこの写真の部分)

の裏側の壁画をみました。

いちばん手前の壁に描かれている観音像は

とてもきれいな観音様でした。

 

(写真には写っていませんが、この写真の真裏の壁の部分です。)

 

けれどもそれを見た瞬間、

言い表せない恐怖を感じて、足はすくみ

 逃げることもあとずさりすることもできませんでした。

 

観音様はきれいなのですが、

 よくあるような優しい女性のようなことはなく、

どちらかというと 男性的な強さを感じました。

 

 

きれいはきれいですが、
はんなりときれいということではなく、

 

きわだった存在感がありました。

 

 

見ていると、こわくてたまらなくて、

 

私の体の奥から こみあげてくる、

こわくてたまらない感・・・・・・。

 

それは自己存在の根っこに、揺さぶりをかけてくるような恐怖です。

 

 

この観音様は恐ろしい形相をしているのでもないのに、

恐ろしくてたまらない。

 

 

たじろぐ。

戦慄く(わななく)戦慄(せんりつ)、

そのもの。

 

 あわわわわわわわ
ガクガクブルブルブルブル

 

また、その観音様の障壁画の隣に 描いてある

もう一つの、六本の腕の観音様の障壁画は、

 

その手のひらが まるで「目」のようで、

 

なにもかもお見通しのようでした。

 

 

「あー、この目で見られたら気絶するかも。」

 

私の意識の奥、潜在意識の奥、考えもしない、

思いもしない領域の

何かを昔昔に考えたか、

ろくに考えもしないで行った行為やら、

私が存在していること

 

そのものに、ぐっとせまりくる恐怖

 

あごは、歯の根があわず、

あわわわわと、わななくように震えてうろたえ、

 

何がこわいのか、訳がわからないから、余計にこわい。

 

この世にこんなおそろしいものがあるのか、

と思うくらいにこわい。

 

 

わからないのですが、「とにかく受け入れよう」と思い、

「受け入れます」と言いました。

 

すると、ブルブルブルブルと

震えていたのがおさまりました。

 

けれどもまだ足は床に貼りついたままで動きません。

 

それで

「なにかをやらなければいけないんだ、

なにかを求められているんだ」

という感じがして

 

「やります。」

 

と言いました。

 

 

すると、足が動きました。

 

私に何をすることが求められているのか、

 

私が何をするのか、頭ではわからないけれど、

「何かをすることになっているのなら、しよう」

と思いました。

 

 

足が動くようになってから、その観音図の下部をみたら、

地獄図のような、おどろおどろしい絵が描かれていました。

 

よく見ると胴体が動物で顔が人間の図とかもあったので、

 

「これは畜生道。あぁ六道図だな」と思いました。

 

 

 

須弥壇の裏側の壁画の上部が、

きれいだが不思議な存在感のある(こわい)観音様の絵で

 

下部が、六道の絵ということは、

 

この上部の観音様は

「雲の上から見てる」ということなのかなあ

と思いました。

 

それにしても、その観音様、特に左端の観音様は怖すぎる、

どうしてこんなに怖いのだろう?

 

と思いました。

 

実は、それから一週間後、その謎がとけたのでした。

 

つづく