Smileゆり(柳澤由理)のはてなきブログ

魂と身体から自信を取り戻す・世界平和のメッセージ

第三部011話 相生の松 松尾大社3

本殿のすぐ左手に

「相生の松」というのがあります。

「恋愛成就、夫婦和合」のご利益を授けてくれると言われています。

 

実は、一ヶ月ほど前に下見を兼ねて

ツアーのご挨拶に行った時、

この「相生の松」のところで、足が止まってしまい、

しばらく動かなかった、ということがありました。

 

その時心の奥にひたひたと感じたのは

「許していないことを許しなさい」という促しでした。

 

恋愛とか夫婦という枠組みではなく、

純粋に「許していないこと」というのは何か?

と自分を振り返りました。

 

その時、色々な心の勉強をしてきた時に、

癒されるどころかかえって傷ついてしまう経験があり、

その時のことを許していないんだな、と思いました。

 

その時、この痛みを手放す、この事を許さない限り、

私はこれから人を癒していく仕事をしようとして、

かえってその相手を傷つけてしまうのではないかと恐れ、

癒しの仕事ができなくなる、

ということなんだと悟りました。

 

平和の道を歩もうとしてかえって

戦いの道に足を踏み入れてしまうようなものです。

 

私は下見に来た時、ただの下見のつもりが、

意外に深い魂の疼きに響くことに気づいて愕きました。

そして、どういう方法を使ってでも、

それを受け入れ、乗り越えていこうと決意しました。

 

そんな事もあり、

「この相生の松の処にツアーの参加者の方を連れていくと、

今度はどんな事があるだろうか?」とびびっていました。

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松尾大社の相生の松


ツアー参加者の方と一緒に、相生の松の説明を読みました。

 

この相生の松というのは、雌雄松の根が同じくし、

樹齢350年にもなったそうです。

しかし、昭和31年・32年に天寿を全うしてしまったということです。

今は幹だけしかないのですが、見事に大きな幹株です。

昭和47年にどなたかがその相生の松に大きなしめ縄をして、

松の株を囲う建物を建てました。

 

それで今日まで、恋愛成就や夫婦和合のご利益がある、

として相生の松に皆さんがお参りされるんだそうな。

 

参加者の皆さんと一緒に説明文を読み終わって、

手を合わせました。

 

その時、ひたひたと「恐ろしい感じ」がしてきました。

 

「神様の霊気」というのか「相生の松」から伝わるのは

「この前の手放しの覚悟はできたか?」

というメッセージのような感じがしました。

 

本殿よりもこの相生の松の方が、

末恐ろしい、覚悟を決めろ、本腰を入れろ

と言っているのが伝わり、足がぶるぶる震えました。

 

その震える感覚は昨年の秋の仁和寺観音堂での

観音障壁画特別展示を観に行った時のことを思い出します。

 

「美しくも怖い観音様」を前に、

身震いしていた時の感覚によく似ていました。

 

参加者の方に「この相生の松がめちゃ怖いんですが」

と言おうとして、

松から「やめなさい」と止められました。

 

それは「この松が」ではなく、

私の人生のテーマとして非常に大事なことだから、

直視して考えなさいよ、と促しているのだ、とわかりました。

 

それでこの「恐怖」を感じながら、

これは自分の問題として、受け止めて

自分の中にしまいこみました。

続く