世界平和第二部41話 「夜空を見上げて」 (空が地球1)
三輪山の登山から一週間ほどたった頃、宇治では「あがた祭」がありました。
「あがた祭」というのは、縣(あがた)神社のお祭です。
縣(あがた)神社の梵天渡御というのが深夜に行われ、また500軒を超える夜店・露店が連なり、その夜は12万人を超える人が訪れたそうです。
知人が夜店を出しているというので、主人と一緒に行ってきました。
人が多すぎて、深夜の梵天渡御を見るのは無理だなぁと思い、夜店だけ行って帰ってきました。
帰る時、宇治橋を渡りました。
橋を渡りだした時に、私はふと夜空を見上げました。
別に変ったものは何も見えませんでした。普通の夜空でした。
しかし、なぜか「はっ!」とした感覚がしました。
私の目は見開いて、「あぁあ! こんなことがっ」という感覚を受け取りました。
実際には、何の変わったことも起きていませんでした。
けれども私は夜空を見上げ、視線が空にくぎ付けになったまま、歩きました。
足元が危ないので、主人と腕を組んで、主人にリードされながら歩いて帰りました。
宇治橋を渡り切って、道路の歩道を歩いて家に帰ってきました。
家はマンションの@階で、玄関の扉の前のベランダから宇治橋の方向を向いた時、空が丸く見えました。
まるで空にもう一つ地球があるかのようです。
それを、「宇宙から見下ろし」て地球を見ているかのような感じで、
「ベランダから見上げて」いました。
これは『世界平和とシンクロニシティの不思議』中巻の第三部「空の神様」の「空が海?」と似た現象です。
私は主人に聞いてみました。
「ねぇ、あの空の雲、まぁるい物がこっちに
迫っているように見えない?」
主人は空を見て「そう見えなくもない」と答えました。
「あぁ、私の目からだけ、これが見えてる、のでもないんだ」と思うと少し安心しました。
しばらく見ていると、空の雲の丸い天体(もう一つの地球?)が近づいてきました。
見ていると、何度か パッ パッ と 場面が切り替わるかのように、少しずつもう一つの地球のような雲が近づいてきました。
雲がだいぶん近づいてきましたよー
雲の厚みがリアルに見えますよー
雲の向こうの地上がもうすぐ見えるような気がしますよー
という感じがしました。
そのうちに、雲の厚みまでリアルに見えるのに、
その雲の「一点」の「あそこがやけに気にになるなぁ」と思い、みつめていました。
すると 続く