第三部061話 御正宮だけで胸がいっぱい(内宮古殿地清掃奉仕4)
約半年ぶりの伊勢神宮へのお参りでした。
朝早く、外宮の御正宮にお参りし、ご挨拶すると、あらたまった気持ちがしました。
内宮のお掃除奉仕の集合時間がせまっていたので、荒御魂をお祭りしているところには行かずに、戻り、内宮付近までタクシーで行きました。
集合して、グループ全員で内宮の御正宮参拝(普通参拝)をし、そこから午後の集合時間まで自由時間ということになりました。
多くの方は荒魂をまつっているところや、内宮のなかのいろいろな所へお参りされたかと思います。
しかし、主人と私は、御正宮だけで、胸がいっぱいになり、「もうここだけでいいよね、それよりどこか空いている所で休憩しよう」ということになりました。
宇治橋を渡ると、多くの方は右へ曲がり、おはらい町、おかげ横丁に向かって歩くところです。
しかし、私達は「あのように、人が多い所へ行くのはしんどい」と思いました。
お参りも、神宮の門前の雰囲気も、だいぶんとコロナ前のにぎわいに戻っていました。
あれもこれもとあちこち行くのではなく、御正宮だけのお参りで十分満足しました。
朝の集合場所に向かって歩き出してすぐの大きいお土産屋さんに入りました。
そこはうそのように空いていました。
伊勢の地元の水をつかった美味しい珈琲がたった200円だったので、主人と二人で飲みながら休憩しました。
ちょっと早い目かなーと思いながら、午後の集合場所に行き、お昼ご飯を食べて、それから御正宮の古殿地の掃除奉仕の集合場所に行きました。
みんな、白装束に身を包み、両手は軍手をはめて内宮まで行きました。
宮司さんと思われる案内人の方のあとを行進して、いつしか、普段の参拝では入れない所を進んでいき、御正宮の古殿地にたどり着きました。
宮司さんのお話では、四人の人が古殿地の掃除の担当になっているそうです。
コロナの影響で今年はよく掃除ができた、というお話でした。
つづく