世界平和シリーズ第二部42話 「決められた人生へ生まれる」 (空が地球2)
縣祭(あがたまつり)の帰りに、夜空を見ていると空の雲が地球のように見えてきました。
じっと見ているとその「空の地球」はだんだん近づいて
きて、私の目はその雲の一点にくぎ付けになりました。
やがて、その雲の一点の部分が割れて、雲のすきまができました。
そのすき間の向こうに私の母親の「骨盤」があり、
「母親の子宮」につながっている、ということが
瞬間的に、なぜかリアルにわかりました。
同時に「空の地球」を見上げている私の骨盤に
エネルギーが集まり、熱くなってきたなぁと
思ったら今度は「おへそ」が特に熱くなってきました。
おへそのエネルギーを感じながら、
空を見続けていると、雲の割れ目の向こうに
「私の人生」が待っていることがわかりました。
まるでわたしのおへそから、見えないけれど「へその緒」のエネルギーが雲の向こうまで届いているかのようでした。
その「人生」は 激しく魂が揺り動かされて
生半可でない、大きな葛藤が待ち構えていると感じました。
それを感じていると、さらに雲が近づいてきました。
「このまま行くとどうなるのだろう?」
と 思いました。
すると急に、おへそのエネルギーが軽くなり、
どこからか、「私の魂」が飛び出して、その一点を目指して
飛んで行くのが見えました。
「私の魂」は巣立ったばかりのひな鳥のように、小さな翼があり、ぱたぱたと飛んで行きました。
雲の向こうの「私の人生」をめざして!
飛び込んだ先には、双子の姉がいることもわかっていました。
生まれて行こうとする私の魂の飛翔。
それを見送るベランダの私。
私が同時に存在していました。
人生の先で出会う約束をしている何人かの魂が、
雲の中にいました。
「あとで会いましょう。
頑張ってね!」
と、飛んでいく私の魂に言いました。
私の魂が私の人生を目指して飛んでいくのを
雲の中の何人かの魂たちが応援してくれました。
やがて、雲の割れ目の向こうに飛んで行き、見えなくなりました。
ほどなく、私の母親の「骨盤」の中の「子宮」にたどり着き、「私の人生」が始まったことがわかりました。
あぁ、私の人生が雲の向こうの地球の上で始まった!
遺伝子をうけつぎ、私の魂を載せた細胞が分裂し始め、増幅、成長していきました。
胸がはりさけるような「私の人生」の感情や感覚、体験の中に、まっしぐらに溶け込んでいき、一体化して、「私」を体感していきました。
それで、私は生まれてから今までの人生が瞬間的に映し出され、今日の今現在、ここにいるんだ、と思いました。
その出来事は体験するべくして体験しているんだ。
その人とは出会うべくして出会っているんだ。
その涙は流すべくして流されたんだ。
私が難聴で、まわりから唯一人置いていかれたような孤独を感じていた時、その孤独すらも今の私に必要なことだった。人生が大きなジグソーパズルなら、難聴すらも必要なパーツの一つなのかもしれない。
家族も環境も、身体も性格も、すべて用意されていたのかもしれない。
すべて、私が生まれる時、用意されていたんだ、
と思いました。
どんな思いを経験するかわかっていながら生まれてくるということは、この人生の「経験」それ自体を求めて生まれた、ということになります。
どんな人に会って、どこへ行くか、そこで情けない思いを経験するとしても「それが人生」として「受け入れる」ことなのかもしれません。
今回のように、人知を超えた現象を見、体感させられ、
「こういうことなんだよ」と知らされるということは
幼稚なエゴで「他人のせい」にして生きている状態では受け取れません。
常に心の筋肉を鍛え、心の許容を大きくさせるように
神仏に求められているように思います。
こうやって皆様にお知らせすることも、
お役目として果たさせて頂くのは
幸せなことかもしれません。
それで心が救われる人もいるのかもしれません。
その翌日のことです。
続く