Smileゆり(柳澤由理)のはてなきブログ

魂と身体から自信を取り戻す・世界平和のメッセージ

第四部10話 御修法に勅使(後七日御修法だ!2)

今年2021年の後七日御修法の最終日、1月14日の朝、私は朝食後すぐに出かけました。

 

後七日御修法について

(東寺で行われる、天皇陛下と国家の安泰、平和祈願の御修法のこと。

平安時代初期に弘法大師空海が時の朝廷に御修法で祈願する、ということを持ちかけ、時の朝廷がこれをよし、とし、それ以後今日まで続けられてきた、秘法の御修法である。)

 

東寺のどこであるのか、よくわからなかったのですが、

行ってみると真言宗の若いお坊さんが何人かで境内を歩いておられました。

 

それで後をついていくと、東寺の境内の西側駐車場付近に何やら人がポツポツと立っていました。

 

ある門の前まで来たらニュースペーパーのようなものが平積みされていました。
(本坊の門前だったようです)

 

見てみると「お大師さまと後七日御修法」というタイトルでわかりやすく「後七日御修法」について説明がされていました。

 

8日の開白(初日)には、宮内庁から天皇陛下の御衣を奉持した勅使が参向され、
11日の中日と
14日の結願(御修法最後の日)は、勅使が道場へ焼香参拝される、と書いてありました。

 

へぇ、そうなんだ、と思って、じっと待っていると、

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御修法の係の方が腰をおとされました。

御修法の係の方が門の前で、本坊の建物に向いて、腰を落とし座られました。

本坊からどなたかが出てこられるのを待ち受ける構えのようでした。

 

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数人のお坊さんと、女性の方(グレーの長いスーツワンピースとでもいうような、高貴な身なりをされていらっしゃいました)が出てこられ、門の前から左に進んでいかれました。

 

近くにいた雰囲気の良い、仏教に詳しそうな感じがする男性に

「すいません、あのちょっとお聞きしていいでしょうか?
私は今回初めてで、よくわからないのですが。

あの、今の女性は?」

と尋ねました。

 

するとその男性は快く教えてくださいました。
「あの方は宮内庁から来られた勅使の方で、御修法がおこなわれている道場『灌頂院』でご焼香に行かれたんだと思います。」

「ほぉ、宮内庁からの勅使の方だったんですね。」

というと

「そうです」

と言われました。

 

その時思い出しました。
そういえば、あの身なりは、宮内庁で女性の方が伊勢神宮のお参りなどをされる時にお召しになられるいでたちだ、テレビで拝見した皇后陛下雅子さまとか紀子さまも、そうだったようなと思い出し、私は頷きました。

それだけでなく私は

「この御修法はこのあと、どういう風に?」

と聞きました。

その方は「うるさいなぁ」という顔もせずに快く詳しく教えてくださいました。

 

「潅頂院での御修法がおわったら、勅使の方も、中で御修法されているみなさんも出てこられます。
勅使の方は、ここ(本坊)に戻られ、それからお車で帰られます。
御修法に参加されている方々はこのみちをまっすぐ行った向こうにある、大師堂で『御修法を滞りなく終えました』とご報告されて、それで終わりだと思います。」

 

「ほぉ、そうなんですか。
(詳しいですねぇ、と言いたかったけど、それは言いませんでした。)
ありがとうございます。
それでは潅頂院の所で待っていたら、終わったら出てこられるのが見えますね。」
と聞きました。

「はい、そうですね、潅頂院の方に行かれたらいいと思いますよ。」

とその方は言いました。

それで御修法の行われている、潅頂院の前に移動しました。
続く