第四部14話 二人でよじのぼったから(幸せを祈る2)
勝道上人のことをyoutubeの「空海のことば(教え)」シリーズの動画にしようと思い、絵を描いていたある日の夜のことです。
勝道上人が未登頂の難関の山・二荒山に挑み、崖をよじのぼるということを書いている文章が出てきました。
それで大きな岩がそびえたつ崖をよじのぼっている図を描きました。
その絵はわりとすんなり描けました。
その時、四国の出釈迦寺の奥の院・捨身ヶ嶽で岩登りをすることを想定して、
昨年10月から年末にかけてボルダリングの練習をしたことや、
実際に今年(2021年)の正月、元旦に、
主人と二人で捨身ヶ嶽で大きな岩をよじのぼったこと、
それらの経験があるから、勝道上人の崖を登っている図や
初登頂の困難にぶつかっても丹念に準備をして挑戦する図が
描けるんだ、と思い当たりました。
これは本当に四国に行かなかったら描けなかったと思います。
行くのも主人と一緒だから、ボルダリングの練習もできたのだし、
主人がいなかったらとてもとても四国まで行かなかったし、
岩登りもしなかっただろう。
二人だから登って下りて来れたと思いました。
それを想い起こした時、改めて心の底から
主人にありがたいと思いました。
大晦日の仕事の終わったあと、疲れているだろうに、
そのまま電車に乗り、新幹線に乗り、四国まで移動してくれました。
導かれているかのようでした。
(その時はわからなかったけれども、
勝道上人の動画のために、四国に行ったのですね。)
隣で寝ている主人に
「一緒に四国に行ってくれてありがとう」と思いました。
そして
「神様仏様のためになることを、主人もしてくれている。
どうか、神様、主人に何か『いいこと』がありますように」
と願いました。
そして眠りました。
参照動画
続く