第四部07話 捨身ヶ嶽禅定を眺めて下山する(捨身の覚悟7)
我拝師山(捨身ヶ嶽)の山頂から、
お地蔵さんのある、捨身ヶ嶽禅定に戻ってきました。
(その時14時でした)
そこは見晴らしがよく、遠くの海まで見えました。
「空海さんはここまで来た」というのは本当だろうな
と思いました。
「家」の小さい枠を超えて、
「世界」へ視野を広げて
「海」をみて「海外」まで意識を向けて
勉学、修行をし、仏教の道を進んでいくことを
決意されたんだろうな、という気持ちがしました。
そこから岩だらけの処を、二人で協力しながら
下りてきました。
手をあわせたお堂がある所までもどってきました。
14時35分でした。
そこから急な下り坂をおりました。
下りる時も、登ってきた時と同様、
急な坂の勾配を少しでも穏やかにおりられるように
スキーでおりるように、ジグザグに坂をおりていきました。
坂を登る人、おりる人、どの方も
この急な坂をまっすぐにのぼりおりされていて、
凄いなぁって思いました。
登り口の車が停めてある所まで戻ってきたら
15時頃でした。
そこからホテルまで車を運転させて帰りました。
二人とも、捨身ヶ嶽を完全に登るとは
思っていなかったので、驚いていました。
ボルダリングよりは簡単でした。
でもボルダリングの練習で足先や足の関節を
鍛えていたので、登れたのだろう、という気が
しています。
下りていく時、何人もの
小学生のお子さん達に追い抜かれました。
子供の方が自然に手足を岩の凸凹にそって
登りおりしていきますね。
お正月に捨身ヶ嶽禅定を登山するなんて、
この2021年はどんな一年になるんだろう?
と思いました。
いつでも神仏と身体がOKを出すことしか
しないことに決めています。
必要な時には勇気を出して
思いっきり力を出してやりとげようと思います。
つづく