第三部037話 ほんまの即位の地（神武天皇２）

レンさんから「神武天皇即位の地」は

橿原神宮ではなく、他にあると聞きました。

その時、あまりにも思いがけないことだった

ので、その「本当の即位の地」として

代々地元の人達がお祭りしてきた所は

なんという神社だったのか、

名前を忘れてしまいました。

「神武天皇　即位」とか

「神武天皇　本当の即位の地」とか

検索エンジンにかけて、いくら検索しても

その「ほんまの即位の地」の神社は

出てきませんでした。

それでレンさんに、改めて尋ねてみました。

「いくら探しても出てきません。

　もう一度教えて頂けませんでしょうか？」

レンさんは

「そうでしょう。

 探しても出てこないでしょう。

　神武天皇即位の地は

　『神武天皇社』です。」

と教えてくれました。

そのものズバリの名前を検索にかけると

やっと出てくるのです。

なんと「奈良県御所市」にあります。

「御所市」は「ごせし」と読みます。

「御所市」の「御所」はやっぱり

天皇の住まいと政治の仕事の中心となる

「御所」からきているのでしょうか。

レンさんと「神武天皇社」に一緒に

行く事になりました。

神武天皇社の神碑

日程を決めてから、行く日が近づくにつれて、

私の中に迷いがでてきました。

「私ごときがほんまの

神武天皇の即位した所はここですよ、

というのは、おこがましい気がする。

神武天皇社にお参りに行ってみて、

そこの場所で書いていいかどうか、

そこで尋ねてみよう」

と思いました。

すると、どんどん体調がおもわしくなく

お腹も痒くなってくるのです。

行く前日に、思い直しました。

「そうだ、神武天皇の即位した所は

本当はここですよ、だなんて、

一般的に誰も知らない情報を

教えて頂いたのは、凄いこと。

ということは、私に『書きなさい』と

いうことではないか。

行ってから考えるのではなく、

初めから『書く』つもりで行こう。」

そう考えたら、そのとたんに体調が直ってきました。

それで「あぁー、やはりそうだったのか・・・」

と　思いました。

私に「情報」を与えて「足を運び行く」ように

車で「案内して連れて行ってくれる人」まで

用意してくださっているのに、

私が逃げ腰で、びくついていたらイカンなぁ、

と思いました。

その「神武天皇社」に行って「記事を書く」と

決めたあと、思ってもみない情報がやってきました。

つづく