第三部030話 弘法大師様が！（初夏の仁和寺３）
御室八十八ヶ所・仁和寺行きの日の朝は
思ったより早く起きることができました。
洗濯までしたのに、御室仁和寺には
待ち合わせ時刻よりも
30分も早く到着しました。
到着して、ふっと横を見ると
「弘法大師」の「御影堂」がありました！
そのすぐわきに
「御室八十八か所巡り」への案内と
「西門」がありました。
そのまま弘法大師さんの「御影堂」で
手をあわせて、西門を出て、
御室八十八か所をぐるっと巡って
いけるように、
お膳立てしてあるようでした。
私はＴＭさんと渡邉さんが来る前に
御影堂で一人手を合わせました。
そういえば高野山に去年の三月に
主人と一緒に行った時も
弘法大師さんの代わりに
一年間儀式などを取り仕切る大役
「法印」をおつとめになるお坊さんから
弘法大師さんのお経
「南無大師遍照金剛」と書いた
書をいただいたのだった・・・と
想い起こしました。
手を合わせて
「南無阿弥陀仏」を唱え、
それから
「南無大師遍照金剛」を唱えました。
すると、
御影堂の祭壇の弘法大師さんが
ただの仏像ではなく、
ご本人がいらっしゃるかのような
温かさを感じました。
・・・
大黒堂の前に戻り、護摩木を焚いて
大きな炎がわきあがっているのを見ると
恐れ多いような気がしました。
唱えられる般若心経を聞いていると
ＴＭさんと渡邉さんが到着しました。
大黒堂での法要が終わると、
三人で御影堂をお参りし、
それから金堂に向かいました。
金堂にたどり着いた時、
五大明王大祭の正午からの回には
間に合いませんでした。それで
午後一時からの回に参加することにしました。
仁和寺門前のお店でお昼ご飯に
きつねうどんを食べることにしました。
（仁和寺会館は六月末まで休業という事でした）
金堂は仁和寺の奥にあり、門前のお店まで
結構距離があって、行き来に時間がかかりました。
それでも、うどんを食べて金堂に戻ると、
五大明王大祭の午後一時からの回に
ぎりぎり間に合いました。
つづく
