世界平和第二部９５話 神様２ 人間の苦しみと進化

その次に現れた人？は

泣き崩れたどろどろの顔を私の前に

見せました。

ふつう、人は自分のそんな姿を見せたくないもので、

いきなり見せません。

恥ずかしいと思って、隠します。

それがいきなり、さらけだし、なので、

ちょっとびっくりしました。

たじろぎそうになりながら、
たじろがないように、心と身体を立てて、
向き合いました。

その人は悲しみのあまり、絶望しきって
長い間葛藤して来られました。

「あぁ、苦しんでこられたんですね。
もうこれだけ苦しんだのだから、
十分でしょう、神仏の世界に行きなさい。」
と言いました。

すると苦しんでいる顔は、やせ細りながら消えていき、
その顔のすぐうしろから

白い光が現れて天に昇っていきました。

じっと見ていると、

次々に小さな黒い葛藤の顔が沢山現れては
それが消える寸前に

白い光が現れて、天に昇っていきました。

次から次に立ち現れては消え、

立ち現れては消え、

その繰り返しがどんどん早くなりました。

まるでサイダーの泡のように

大量の泡がランダムに現れては消えていくのを
繰り返し見せてくれるような感じでした。

pixabay

黒っぽい葛藤と白い光はセットになっているようでした。

人の心の迷いや苦しみ、葛藤は

現れては消えていきます。
そうやって人々の心は浄化されていくのかもしれません。

葛藤のない人はいないし、

浄化が必要ない、という人もいないでしょう。

みんな心の中に何かが現れては、

上に立ち昇って消えていく・・・。

どんどん浄化が進んでいきます。

人間の歴史を見ると

同じことを繰り返しているように見えます。

戦争は終わらないし。

どこかの民族はどこかの民族を痛めつけています。

それでも人間は

進化していっているのだろうなぁ

と思いました。

その夢を見た数日後、友人から

「元城町東照宮」という神社に行きましょう、と

誘われました。

その「元城町東照宮」というのは・・・

つづく