世界平和第二部028話 大和はお米のごはん(竈山3)
今回のお祭りでは、宮司さんが祭事の時にだけ使われる御神宝の剣を祭壇にお供えされました。
その美しい神宝の剣が目にとまりました。
宮司さんはお祭りのあとお話をされました。
・これからも日本と世界が平和で豊かに発展し、人々が幸せに過ごせるように祈る祝詞を唱えた、ということと、
・神武東征で敵味方に分かれて戦った相手と、最後は話し合いによって、和平を結んだ
というお話でした。
「和を以て貴し」という言葉があります。
御神宝の剣を見上げて思いました。
神武東征で神武側と敵対した勢力というのは「先住民」と思っていいでしょう。
神武天皇が即位してから後も、色々な部族と対峙していかねばならなかったようです。
戦いに明け暮れた時もあるけど、実際はこの国を平定に治めようとされた。それが目的です。
平和を祈らない人はいないです。
ただ立場が違うから、征服された側・した側、それぞれの思いが違います。
日本のもとになった「やまと」という国。
「大和」は大きな「和」です。
いろいろな部族やいろいろな人々が、一緒に膝をつきあわせて「和」となって生きる国なんでしょうね。
大きな「和」の字に注目して調べてみました。
「和」 は 「のぎへん」 に 「口」で出来ています。
のぎへんは 稲穂がたれている図がもともとの象形文字だったそうです。
「ノ」の部分は実った稲穂が垂れている部分で
「木」が育った稲穂の図だったようです。
黄金に輝く実りの時期の稲穂をイメージします。
その実った稲穂の横に 「口」です。
ここで「大和」を見てみると、こんなイメージが浮かびます。
大きく口をあけます。
「あーん」と開いた口に、ごはんが運ばれます。
ぱくっと ごはんを口に入れると、思わず顔がゆるんできます。
ニコッとして、もぐもぐ噛みながら、
「あー、美味しい、しあわせ!」
こんな感じがします。
これが「大和(やまと)」という言葉、国が生み出され時の最初のメッセージだろう
と思います。
やはり、五瀬命をはじめとした神武側は「お米のごはん」をみんなに食べてもらいたかったんでしょうねー。そんな気がします。
昨年の御叫び祭の時と同じように、宮司さんと参列者全員で、いつせのお兄さん(五瀬命)の祠(陵)のところで、手を合わせてお祈りして、お祭りは終わりました。
神門のところまで歩いて戻り、そこで解散になりました。
Kさんと主人を祭壇の横にある「結の社」(むすびのやしろ)という小さな祠の前に連れて行きました。
三月に、この結の社のお祭り(縁結び)があった時のことを話しました。
それはどんなことかと言うと、
続く