第五部19話 指紋をとる(インドな話4)
「アガスティアの葉」は『理性のゆらぎ―科学と知識のさらなる内側』(三五館)でインドの聖者サイババを日本に紹介した青山圭秀氏がその翌年の1994年に出版した『アガスティアの葉―運命か自由意志か、そして星の科学とは何か』(三五館)を出版し、その人間の死ぬ時が分かるというインドの占いとして紹介した。
・・・とウィキペディアに紹介されています。
うんうん、そうだった。あの頃は「理性の揺らぎ」も「アガスティアの葉」も衝撃的でした。
私の友人の一人にこういう人がいます。
アガスティアの葉を見て貰った友人が「将来こういう人生をおくるであろう」と書いてあるのと違う道を選び、進んでいます。
(↑ここを書いた時、驚くべきことが起こりました!)
(大昔に高野山の宿坊で頂いた、カーネリアンブレスレットのゴムひもが切れました!
それで新しいゴム紐でブレスレットを組みなおしたら、ブレスレットが再生し、エネルギーレベルが上昇!
もしかしたら友人もそうなのかもしれません)
つまり、『予言』された道とはちがう選択をすることも可能なんだろうし、『予言』というよりは『過去から未来への助言』と受け取るとよいのかもしれません。
ここで「アガスティアの葉」について簡単に説明しておきます。
古代インドに占星術師アガスティアがあらゆる人々の人生の苦難、悩みと利点、カルマや過去のカルマからの障壁を取り除くための祈りや寄付を行なう方法などを書き記しました。
アガスティアが葉に書き記したので「アガスティアの葉」と呼ばれています。
それをイメージした時、ふっと、思い出したことがあります。
三蔵法師玄奘さんもインドから持ち帰った経典は「巻紙」ではありません。ヤシの細長い葉や木の皮などを干してそこに、硬いペン先のようなものに線刻するように明記されたもので、「貝葉経」と呼ばれています。玄奘さんは古代のインドの言葉で書かれたものを持ち帰り、唐の言葉に翻訳したのです。
アガスティアの葉も同じでは? 植物の長い葉に「インクペン」ではなく「硬いもので線刻されて明記された」という点が同じでは?
玄奘さんが持ち帰った経典と似たような葉に刻まれたものを読み解く・・・
そう考えると、玄奘さんが近い存在に感じて嬉しい気持ちがしました。
指紋を提出することにしました。
Fさんは私の指にインクをつけて、紙に何ヶ所かつけました。
自分の葉を探すには、その他の個人情報を伝えずに、男性は右手の親指の指紋を提出し、女性は左手の親指の指紋を提出して、自分の葉を探します。
インド人の「アガスティアの葉」読みの人が、たまたま日本に持ってきている中に、私の指紋に該当する葉を持ってきているかどうか、という、一種の「偶然性」にかけることにしました。
アガスティアの葉を読む日が数日後にせまっていました。
その日の夜にメールで、「私の指紋」がアガスティアの葉読みの人のもってきている葉の中に該当するものがある、と返事が来ました。
数日後、Tさん、Fさんと一緒に、アガスティアの葉読みの人と会うこととなりました。
続く