第五部01話 淡路島が練習?(御厨人窟1)
話が前後しますが、
淡路島のおのころ島神社にお参りする日が近づいたある夜、主人が言いました。
「なぜか12月に仕事の休みが増えた。それも連休なんだ」
へー、と思いながら聞いていると、
「どこか行きたい所ある?」
と言うのです。
その時ふと浮かんだのは「御厨人窟(みくろど)」でした。
主人に
「空海さんが開眼しはって、空海って名前にしはった、室戸岬の近くの洞窟、御厨人窟に行きたい。」
と言いました。
そしたら「それ、行きましょう」
と言われました。
え? えぇのん?
で検索したら、
神戸から「明石大橋」を渡って、淡路島に行き、そのまま淡路島を通り抜けて、南の鳴門岬から「大鳴門橋」を渡って四国に上陸し、そのまま高知県へ向かって走らせるコースが出ました。
しかも思ったより早く着くような・・・。
これって、もしかして、おのころ島神社参拝のため、淡路島に行くのが、御厨人窟へ行く練習だった、と言うこと!?
おのころ島神社は眞名井御前と空海さんの仲人みたいな感じで行くので、すごいことだと思ったけれど。御厨人窟はそれ以上にすごい所だ。
そうそう、空海さんは御厨人窟の横の神明窟で修行していたそうです。
御厨人窟でか、神明窟でか、分かりませんが、
空海さんが洞窟で修行していると、口の中に明星が飛び込んできて、開眼されたとか!
そして名前を「空海」と変えたそうです。
そこは一介の私度僧が「空海」と大きな名を名乗り上げて、遣唐使として海を渡っていくきっかけになった地点。
空海さんが初めて大きな翼を広げた瞬間なのでは?
大飛躍の始まりの地点。
私も大きな飛躍となるのかしら?
何事が起こるか、わかりませんが行くことにしました。