Smileゆり(柳澤由理)のはてなきブログ

魂と身体から自信を取り戻す・世界平和のメッセージ

第四部22話 弥勒菩薩という人がいた!(薬師寺3)

薬師寺の金堂からすぐ大講堂に入りました。


中には「弥勒三尊像」がありました。

f:id:yulilove:20210723130135j:image

パンフレットの写真より


中央におられるのは「弥勒菩薩」ならぬ「弥勒如来」。

 

(「弥勒菩薩」はよく聞きますが「弥勒如来」は初めてです!

また「如来」というのは「菩薩より上」の、悟っておられる存在です)


調べましたらこのように書いてあるのがありました。


京都の太秦広隆寺で有名な「弥勒菩薩」は、

56億7千万年後の未来に、この世界(現世)におりてきてくださり、我々を救ってくださるということです。

f:id:yulilove:20210723130200j:image

Wikipediaより

 

その時まで、どのように救おうかと思案されているのが、弥勒菩薩なのだそうです。

それに対して、「56億7千万年後」に「救ってくださっている姿」が「弥勒如来なのだそうです。


(「未来仏」です)


それとは別に、
薬師寺法相宗の元になる瑜伽行唯識学派」の開祖である学者で「弥勒菩薩」と呼ばれる人物がおられたそうです。

 

大講堂の弥勒如来左右には、二人のインドの高僧の像がありました。


この二人は兄弟で、法相宗の開祖です。


一人は兄無著で、開祖の「弥勒菩薩如来)」から唯識の教えを受けました。
もう一人は弟世親で、兄の教えを、論書にまとめた、ということです。


ということは、

大講堂の「弥勒如来は一般的に知られている「未来仏」よりも、

法相宗開祖として唯識論」の教主である、と見る要素が高いですね。


唯識論は、まるで心理学です。


私たちの意識のなかには「阿頼耶識」(潜在意識とほぼ同義)というものがあり、

その中にある種子(価値観、物事の基準)が

一人一人がちがう為、受け取り方も行動も違うのです。

極端な見方をすれば、ある意味、一人一人が間違っているとも言えます。

 

私たちは、ありもしないことを妄想したりして苦しんでいるんだ、

ということを悟れば、「自分だけが正しい」と思い込まず、他人をゆるすことができる


という教えのようです。


弥勒菩薩と呼ばれる「人物」がいらっしゃったと知るのはとても新鮮な感じがします。

 

続く