世界平和第二部089話 久しぶりの仁和寺(仁和寺1)
京都・洛西のきぬかけの路に
竜安寺と並んで
「仁和寺(にんなじ)」というお寺があります。
仁和寺の中に
普段は未公開の「観音堂」があります。
昨年、二〇一九年は春と秋に特別公開されました。
私はもともと仁和寺がとても好きなのですが、
なぜか今回(二〇一九年秋)は行こうという気が起こらず
スルーするところでした。
友人や母から
「凄いから見た方がいい」という話を聞いて
「ほな、行ってみよう」と重い腰をあげて行ってみました。
行く気になったのは
「三七三年前に建てられて、
今回の工事完成を機に初めて公開している」
ということ
「十二月八日まで公開したら、
その後はまた閉めて、再び非公開になる。」
ということです。
もしかしたら 「今期の機会」を逃したら
その次はもう二度と見ることはできないかもしれません。
「今の機会を逃したらもう次はない」
のなら、行ってみてみよう・・・
と思いました。
京都市バスの路線図の紙を広げると
京都の市バス26番に乗ると
「御室仁和寺」の門前にあるバス停にまで
行くことがわかりました。
何年かぶりで仁和寺に行きました。
仁和寺は御室流花堂の発祥の地でもあり、
手すりや欄干などあらゆるところで
花の模様の飾りがあしらわれていて、きれいです。
宸殿は工事中でしたが、見ることはできました。
秋で御室桜は咲いていませんでした。
御室桜の木の向こう側に観音堂がありました。
観音堂の入り口に五色のひもがぶらさげられていました。
中の観音像の手にくくられているひもが
観音堂の外までつながっていて、そのひもを握ると、
観音様の手とひもでつながり、
祈ると願いが叶うという話でした。
参拝客が順番に握って、短く祈っていました。
それで私も握り
「世界平和」を祈ると同時に、
「世界平和に関わらせていただける
ことのお礼」を申し上げました。
中に入ると須弥壇があり、そこには
ものすごくたくさんの像がありました。
それが観音様の働きを表す
「三十三体の二十八部衆立像」でした。
その中央に金色に輝く千手観音菩薩立像があり、
その手に五色のひもがゆわえつけられていました。
その須弥壇の前のところの、ちょっと広いところに
椅子が並べられていて、
もうまもなく、お坊さんの説明が聴ける、
ということでした。
椅子は7割ほど参拝客の方々が座っておられました。
が、どういう訳か、丁度まんなかだけ
「どうぞおすわりなさい」と
いわんばかりに、空いていました。
そこに座りました。と同時に、お話が始まりました。
観音堂についての説明が聴けるはず、でした、
が、しかし、座ると同時に
くーーーーーーー
と寝てしまいました。(笑)
ふと目をさますと同時に耳に飛び込んできたのは
「これをもちまして、
わたくしの説明は終わりとさせて頂きます。
最後までご視聴くださりありがとうございました。」
という声でした。
お話をまるまる聞かずに、寝てしまったのか、私!
「拝観時間はあと30分ございますので、皆さま、お堂の中を
ゆっくりごらんくださいませ。」
ということでした。
「しかたがないな。見て行こう」
と思って立ち上がりました。
ふと、お話くださったお坊さんがいらっしゃったので、
疑問に思ったことを聞いてみました。
続く