第五部35話 直前に舞い込んだ法事(再び御厨人窟に3)
第五部35話 直前に舞い込んだ法事(再び御厨人窟に3)
御厨人窟に行く旅の手配も整ったある日の夜、実家の母から電話がありました。
なんと祖父と祖母の33回忌と、叔父の17回忌の法事が飛び込んできました。
母の話では
「本当だと去年行なうべきだったが、
新型ウィルス、コロナの流行が気になってできなかった。
それを今年(令和4年、2022年)の5月におこないたい」
という事でした。
ふむふむと聞いていると、母はこう切り出しました。
「私が生きている間にひらく法事は今回が最後だと思う。
私はお寺まで出かけられないから、ゆり、
あんたが中心になって法事の切り盛りをしてくれへんか。
どうやるのか、やり方は教えるから」
それでその日はいつなのか、尋ねたら
なんと、5月の最後の土曜日でした!
その翌日の朝、
早朝に大阪まで行って、遠距離バスに乗って御厨人窟に行く、
というギリギリ前日に、法事が入った!
私は空中に向かって尋ねてみました。
「私、法事を土曜日に取りまとめて、
翌日の朝早くに起きてバスに乗って高知まで行けるか?」
即座に「行ける」と声が返ってきました。
それで母に「引き受ける」と言いました。
そして、その法事に向けて色々尋ねることがあるので、実家に何度か行って打ち合わせをすることになりました。
続く