第三部075話 ずっと行きたかった(浄瑠璃寺1)
東寺の北側の波切不動に二度目に訪れた、
二日後、京都の実家に行きました。
歴史に詳しい母に
東寺の北側にある波切不動と
北西にある六孫王神社の事、
それから
二度もお火焚きが始まる時間に行き合わせた
という話をしました。
母は東寺の北側にある波切不動の事は知らなかった
そうです。
その時母は急に「あんた、九体寺って知ってるか?」
と言いました。
「九体寺っていうと仏さんがずらっと並んでる?」
と言うと
「そうそう」
と母が頷くので、
「もしかして、そこは浄瑠璃寺のことかな?」
と尋ねると
「そうそう! そこはいいよ。
あんたは行ったか?」と母は言いました。
「うんうん、こないだ友達に連れてもらいました」
と答えました。
秋の初めに浄瑠璃寺に訪れたときのことは、
世界平和シリーズに書きそびれたので、
ここに続けて書きます。
SNSで最近お友達になった友人Kさんが
挙げられていた記事が気になり、
「それはどこですか?」と尋ねました。
「浄瑠璃寺の近くです」と言うことでした。
浄瑠璃寺というのが前から行きたかったお寺
であることと、
記事に挙げられていたのが浄瑠璃寺の近くの
ことだったので、
色々場所を尋ねたりしているうちに、ご厚意で
最寄りの駅から浄瑠璃寺まで車で送って頂けること
になりました。
数日後、JR木津駅で待ち合わせすることになりました。
雨が降っていたのでレインコートを羽織って行きましたが
雨はそれほど強くありませんでした。
初めに浄瑠璃寺の近くの、Kさんが記事に書いておられた
場所を案内していただき、それから浄瑠璃寺に行きました。
浄瑠璃寺の山門への道がなんと綺麗だったこと。
山門をくぐり抜けて、境内に入ると、庭に猫がいるのが
見えました。とても綺麗な毛並みで、さぞ
可愛がってもらっているんだろうな、という感じでした。
Kさんはこの浄瑠璃寺の近くにお住まいだそうで
割とよく来られるんだそうです。
ですから、
拝観料を払って中を見るのは私一人だけで
ゆっくり見てきてください、ということでした。
その日は雨も降っていたので、観光客の方はごく少なく
まばらにいらっしゃる程度でした。
実は、それが幸いしていた、と思います。
というのは・・・
続く