世界平和第二部071話 京都の町を守っているのは(祟ってない6)
綺麗な虹をみながら、洗濯物を干し終わりました。
それから落ち着いて、物事を整理してみました。
- 早良親王は、長岡京造営の中心人物の暗殺事件に関わっていない
- 無実だと主張して、絶食したのだから、恨んでいる訳ではないだろう
- どっちかというと、わかってくれない事の悲しみはあるかもしれない
- 早良親王が亡くなった後の、桓武天皇の身辺の不幸事は、早良親王の責任ではないし、祟りでもない
- 天変地異が起こったり、病気が流行っても、早良親王は祟っている訳ではない。
- ただ、恨まないでくれ、と言っていると、どんどん恨んだり怒ったりしている魂が寄ってきて、どろどろどろが大きくなってきたんだろうなぁ。
と、ここまで考えた時、
早良親王は、「千年間」誤解され続けたんだなぁと思いました。
そして、桓武天皇は、疑い続けた(?)ことに気づきました。
はじめに、
桓武天皇は早良親王を、暗殺事件に関わって裏で糸を引いている、と疑いました。
長岡京造営を邪魔する意図がある、と邪推したのですね。
次に、早良親王は桓武天皇の次の「皇太子」的立場「皇太弟」でした。
桓武天皇は、「早良親王は自分と自分の子どもを狙っている」と考えました。
早良親王は結婚していなくて、子供もいないのに、そんな野心は持っていないと思いました。
桓武天皇は自分の子に継がせたいのですね。
天変地異や疫病などの現象は、早良親王の祟りが原因だ、と桓武天皇は思ったようです。
早良親王は、たたるよりも、気持ちをわかってほしかったと思います。
子供時代の思い込みって激しいですよね。
例えば
「こいつは怪しい」とか「こいつは嫌い」と思うと、
ずっと嫌い続けるんですよねー。
(兄弟間のトラウマがあったのでしょうね。)
そして結果的に、自分で自分が早良親王との関係をさらに悪化させたのですね。
もしかして、浄化すべきだったのは、早良親王ではなくて、「桓武天皇の心のなかのトラウマ」ではないでしょうか?
怨霊は桓武天皇の心のなかにいたのではないでしょうか?
何度も何度も桓武天皇は、早良親王の魂に向かって鎮魂のお祀りをしました。
桓武天皇の次の代になっても、その祈りは変わらず引き継がれました。
早良親王をはじめとする八人の御霊が京都の町を守る、とされる御霊神社ですが、
「桓武天皇の魂」も京都の町を守っているのではないでしょうか。
桓武天皇の祈りが千年の時を超えて、こんにちまで伝えられていることがその証拠ではないかと思います。
そこまで考えたとき、眠くなり、横たわって夢をみました。
続く