第四部36話 黄色の意味(一切経の歴史6)
今年2021年の春、宇治の黄檗の寶蔵院と言うお寺で、一切経の版木印刷の「版木」が国宝級の宝であり、蔵におさめられてるのを見せて頂きました。
それがすごかったので、帰りに白衣観音さんの仏絵(これも版画)を書いました。
私が玄奘さんの漫画動画を描いてることもあって、最後の般若心経の擦ったものを分けて頂きました。
その時「なんでこれはこんなに黄色いんだろう?」とちらっと疑問に思いましたが、それについては尋ねませんでした。
それをこの夏に額装して頂きました。
それが出来上がってから、この紙がなぜこんなに黄色いのか?の謎がとけました。
この紙の黄色いのは
「黄檗」
「きはだ」
という植物で染めた黄色だということです。
また、黄檗は、漢方の生薬として、陀羅尼助などの材料になるんだそうな!
寶蔵院というのはどこにあるかといいますと。
京阪(JR)の黄檗(おうばく)駅で降りて、黄檗宗の万福寺方向に歩きます。
万福寺への参道の手前に寶蔵院があります。
「黄檗駅」の、その名の通り「黄檗」という植物で染めてるとは、知りませんでした!
おうばく、が、きはだ、とは全然知りませんでした。
「漢方の生薬」として陀羅尼助などの材料になる植物で染めてある、ということは、そのまんま、厄除けの意味合いもありますよね。
それは本当にありがたいことだと思っています。
つづく