第三部067話 ジャヤワルダナ大統領の演説(日本人の知らない恩3)
『戦後の日本を慈悲と勇気で支えた人
スリランカのジャヤワルダナ大統領』
(野口芳宣よしのり・著 銀の鈴社)
この本に書かれている、セイロン(現スリランカ)のジャヤワルダナ大統領の演説の趣旨をここに書きます。
私はこれを読んで、とても感動しました。
「アジアの国々、セイロン、インド、それにパキスタンの、日本に対する中心的な考えは、
日本を占領するのではなく、独立する自由の国にするのが良い、ということでした。
私はこの条約案は、この考えを完全に実現するものだとはっきり申し上げます。」
「アジアの諸国民が、日本は自由でなければならないと、固唾を飲んで見守っているのは何故でしょうか。
それは我々アジアの諸国と日本との間には、長い間続いてきた深い関係があるからであります。」
「セイロンの我々は、幸運なことに日本の侵略は受けませんでした。
しかし、空襲による損害(略)による賠償を請求する権利があります。
しかし、我々は、アジアの限りなく多くの人々の生き方を気高いものにした、
あの偉大な教導師の言葉
「憎しみは憎しみによって消え去るものではなく、ただ愛によってのみ消え去るものである」
(「憎悪は慈悲によってのみ消滅する」法句経 ほっくきょう 五)
という言葉を信ずるからであります。
仏教は、人道主義の波を、南アジア、ビルマ、カオス、カンボジア、シャム(今のタイ)、インドネシアおよびセイロン(今のスリランカ)を通して、日本に伝えました。
また、同じように、北はヒマラヤ山脈を超えて、チベット、中国、そして最後に日本に広まりました。
仏教は、幾百年にもわたる共通の文化と遺産で、我々を結びつけてきたのです。
この共通の文化は現在も存在しているということを、私は、この会議に出席する途中、先週日本を訪問して見つけ出しました。
そして日本の指導者、すなわち首相はもとより、一般民間人まで、さらには寺院の僧侶から、日本の人々は今もあの偉大な教導師(ブッダ)の平和の教えの影響を受けており、しかもそれに従おうとしている、という印象を受けたのです。
我々は、彼ら日本の人々に、その機会を与えなければなりません。(略)
この条約案は、敗北した敵に対して、公正であると同時に同時に寛大です。
我々は、日本に対して友情の手を差し伸べましょう。(略)
日本国民とセイロン国民とが、人間生活の完全な威厳を平和と繁栄の中で受け入れ楽しみ会うために、手を携えて前進することを 信じましょう。」
教えてくださったスリランカ料理のお店
ラサピリさん
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つづく