河合隼雄さんがタクシーに乗ると・・・
あけましておめでとうございます。
からだ通訳カウンセラー トラウマ解放セラピストの
柳澤由理です。
☆彡
はてなブログは 私の中では
マニアっくな深い目のブログ
ということにして分けています。
☆彡
昨年12月に図書館で
「そういえば昔河合隼雄さんの本を
よく読んでたけどまた読んでみよか」と
借りてきました。
何冊もあったのですが、体がこれを読め!
と言ったのが三冊。
「生きたことば、動くこころ」
「河合隼雄の カウンセリング教室」
の三冊です。
このなかで 度肝を抜かされるほど 驚いたのは
茂木健一郎さんとの対談の本「こころと脳の対話」(潮出版)です。
☆
河合隼雄さんが茂木さんに語ったことが ビックリ仰天!の
えええええええええーーー??????
ということでした。
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驚かされることは いくつも 書いてありましたが
その中で 驚くべきことは これです。
☆
第二章の 箱庭と夢と無意識 の章のなかで
河合隼雄先生はタクシーに乗ると、運転手が突然
身の上話を始める、ということがあるんだそうです。
☆
茂木さんが「へぇー それは面白いですねー」と
返されましたが、お話を伺っていると、それは
尋常ではないものが ある、と感じられたようです。
☆
河合隼雄さんが言うには
私がタクシーに乗るでしょう。すると
「私は、本当は別の仕事をしていたんですよ」とか
話し出すんです。それで僕が「へぇ~」とか言うとね
ブワーッと話が続いてきてね。それで曲がり忘れたりね(笑)
まるっきり違うとこに行ってたりするんです。
それでメーターを倒して「ここからタダで行きますから」
とか言って(笑)
そのあいだ、もうずっと、身の上話。
☆
私は へぇええぇ、そうか、やっぱり運転手は
お客さんが河合隼雄さんや、て、わかってるんとちゃうかなー、
と思ったら 茂木さんがうまいこと、そこを本の対談で
質問してくれてはって。
☆
茂木健一郎さんの質問
河合先生って わかってのことですか?
河合隼雄さんの答え
いやいや、全然知らんのです。
茂木健一郎さんのつっこみ質問
わからないで、なぜか身の上話をするんですか。
河合隼雄さんの答え
うん、しゃべりたくなってくる。
だからこの頃タクシーに乗る時は怖い顔して乗ってるんですよ(笑)
ちょっと意識してね。
そうじゃないと、うっかり なんかちょっと
「ふんふん」なんて相づちすると、
ブワーッと 始まっちゃうから。
茂木健一郎さんの質問
その相づちとか口調ひとつで? すごい話ですね。
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これ、すっごい話。すっごい話。すっごい話。
(くどい? ごめんなさいね)笑
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人っていうのは、生きていて身体があるから、
その体をみて、あ、誰々さんだ、と わかります。
でも 実際は
身体だけ じゃなくて その人がひとりそこにおられたら
その人の在り方が その周りに醸し出されます。
その人の雰囲気とか オーラとか 空気とか 無意識とかが
くっついて その「場」を作り出します。
☆
河合隼雄さんの場合は
河合隼雄さんのまわりの空気に
人の話を聞く という 場(field)が
もうできあがっている、ということなのですね。
☆
だから、
ある人に会ったら なんか知らんけど
元気がでてくる、とか
ある人に会ったら なんや よー知らんけど
歌いたくなってくる、とか
ある人に会ったら なんか 知らんけど
一言 言いたくなってくる、とか
色々 ありますよねー。
☆
私は 子どもの頃
自分がどうか、ではなく、
相手の空気のなかにある 要求にこたえて動いていました。
でも それは 相手の意識の自我での要求とは違っていたので
どうしたものかなー と 思っていました。
意識レベルの要求は 言葉をつかって、の、話になるのですが
私は難聴だったので、言葉をつかった話は聞こえなくて
相手の無意識の要求に 答えたりしていたのです。
その結果 相手がイライラして どこかに怒りをぶつけたかったら
私がミスをして、相手のイライラが解消されるように、と
いうことをして。
でも、本当のところ、イライラをぶつけて無意識のレベルで
お礼を言われても、相手本人の意識は「おまえはだめな奴」
と思うのだし、私は馬鹿にされるし、
散々な結果になりました。
無意識というのも 浅いレベルの無意識に動かされると
ろくなことになりません。
もっと深い意識のレベルに合わせると
落ち着いていられるのですが。
☆彡☆彡
それより意識の強さ、自我をしっかりさせることが
私には大事なことだったのです。
今は、相手の無意識のレベルの要求にこたえる
というような危ないことはしていません。
☆彡
河合隼雄さんの本に書いてあった、凄いことは、他にも
あるので、またそのうちに 概略だけでも紹介します。
☆彡 ☆彡
今年は セッションをどんどんやっていって
開催するつもりです。
どんどん 皆様のお役にたてるように していく
つもりです。
どうぞよろしくお願い致します。