第五部21話 自分の葉が!(インドな話6)
アガスティアの葉読みの先生が葉の束を二つほど持ってきてテーブルに載せ、葉の束のくくりをといて、一枚目の葉を見ながら私に質問をしました。
「あなたは■才から■才ですか?」
それは違う年齢だから答えは「いいえ」だ。
そういえばはじめに、「年齢の質問があった場合の注意」の説明があった。
葉にはインドのタミール暦で捉えた年月日による文が書かれています。
タミール暦は、現在の日本の暦(グレゴリオ聖暦)とは、暦の仕組みが違うそうです。
タミール暦の一年の開始は、私達の使ってる太陽暦(グレゴリオ暦)の元旦ではなく、
太陽暦の4月15日ころに、タミール暦のカレンダーが始まります。
同じように、タミール暦の月替わりは毎月、私達が使うグレゴリオ暦の15日頃になります。
また一日の始まりの捉え方も違います。タミール暦の一日の始まりは午前0時ではなく、日の出の時間なんだそうです!
(そうなんだ!と驚きました。)
星読みの先生(ナディリーダー)は、葉を読む時に、文面の古典タミール語を現代タミール語に訳して読むだけではなくて、
暗算でタミール暦から太陽暦に調整して質問したり読んだりします。
ですから
星読みの先生が 生まれの年・月・日を質問する時に
「あなたは 1965年か1966年に 生まれましたか」
「あなたは 6月か7月に 生まれましたか」
「あなたは 23日か24日に 生まれましたか」などというように
一度に2つならべて質問してくるのは
テキトーに質問を言ったりして
当たりの確率を高めるための「山掛け」ではなく、
前記のように、きっちりした理由があるのです。
それで
答えに迷った時は横にひかえているFさんに『これこれなんだけど、どう答えていい?』と相談するとよい・・・という事でした。
次の葉をめくって質問。
「あなたの名(下の名前)は は で始まりますか?」
それはぜんぜん違う名前だから答えは「いいえ」です。
いくつかめくっていくうちに質問は
「あなたのお母さんの名前(下の名前)は ら で始まっていますか?」
母親の名前の質問でくるのか、それは全然違う名前だからこたえは「いいえ」です。
みているとその束は終わり、その時に持ってきた他の束も終わってしまいました。
「あれー、なくなった。じゃあ、私の葉はないのか」
と思ったら、葉読みの先生はその束を持って向こうに行き、そしてすぐに違う束を持って戻ってきました。
質問が続けられ、次々に「いいえ」の答えばかりになりました。
時々「一つ目の質問」に「はい」があっても、二つ目の質問に「いいえ」となりました。
いくつもの質問をして行って、該当しているものでないと、私の葉である、ということにはなりません。
「三つの質問」に「はい」となって「四つ目の質問」に「いいえ」となった時はがっかりしたが、それでも結構ドキドキしました。
次々に束を持ってきては質問がくりひろげられ、諦めかけた頃、一枚の葉が
両親の名前(下の名前)が合致しました。
特に「あなたのお父さんの名前の■から始まりますか?」で「はい」と答えた後の「あなたのお父さんの名前は■■■ですか?」という質問が出た時には、おぉと思った。私は喜んで「はい」と答えました。
兄弟姉妹の数と何番目の子である、ということや
自分の名前や
「少しだけ仕事をしている」というところに「はい」と答える時に、興奮しました。
特に「少しだけ、仕事をしている」というくだりは「月に数回だけ(お金を得る)仕事をしている」という風に書いてあるらしい。
まったくその通りです。
質問をいくつかしていたので、どうやら、その葉が私の為に書かれた葉のようでした。
それでは、葉に書かれた内容を読んでいく事となりました。
話の内容を録音しながら、懸命に紙にメモをしました。
つづく