第四部38話 お地蔵さん!(一切経の歴史8)
前回まで「一切経の歴史」シリーズで寶蔵院さん関連のことを書いてきました。
今回はその近くのお話を書きます。
私は空海さんの動画を描き出してから、宇治の黄檗にある図書館をひんぱんに利用するようになりました。仏教に関する書物を借りるためです。
空海さんシリーズが終わり、三蔵法師玄奘さんのシリーズに変わってもやはり図書館をひんぱんに利用します。
いつしか、図書館に行く時、住宅地のなかの道を歩くようになりました。
その道にはお地蔵さんがあります。
図書館の行きしなにも帰りにもそのお地蔵さんに手を合わせるようになりました。
生きしなには
「空海(玄奘)さんの動画を描かせてもろてありがとうございます。
一生懸命描きます。
調べもののええ本に、出会わせて頂きましてありがとうくださいます」
と祈り、帰りには
「ホンマにええ本に合わせて頂いてありがとうございました!
これでホンマにええ動画が作れます。ありがとうございました」
言って、手を合わせています。
寶蔵院で買った白衣観音さまの仏画の額装が出来上がり、家に届いたのを見たその時、
ふいっと、いつも図書館に行く道を歩いている景色が見えました。
道の途中にお地蔵さんがあり、その道をまっすぐ行くと、寶蔵院さん。
お地蔵さんのある所が丁度角っこで、その角を曲がると、図書館に向かう道になります。
その時思い出しました。
「あ! 宝蔵院さんのことを知る前から、手を合わせてご挨拶していたお地蔵さんが、図書館への坂道と寶蔵院への道の両方に繋がっている、分岐点だった!」
と。
いつも手を合わせてお祈りさせていただいていたお地蔵さんが
図書館と寶蔵院さんのどちらへもつながっていたとは!
全然気がつかなかった。
正真正銘、図書館へは坂道を上がらないといけないので、それだけ真剣になって本を借りて読み、動画に取り組んでいます。
それもあって、観音さまと般若心経の印刷された紙に出会わさせていただいた、と思っています。
ありがとうございます。
つづく