第四部16話「意外にどんくさい?」(大唐西域記1)
2020年(令和2年)の年末のある夜、
主人から「某プライムで観たい映画が観られるから見たら」
と言われました。
「そんな観たい映画ってあるようでないんじゃないかなぁ」
と思いながら某プライムのサイトを開いてみると
https://amzn.to/35aPpu8 ←(リンク貼りつけています)
それを見て思いました。
「仏様だろうが、何だろうが、どうだって言うんだい。」
と慢心して、いつも乗っている雲(きんとんうん)で
思いっきり地の果てまで飛んで行っても
仏様の手の内だった、と言うお話があります。
それを思い出しました。
西遊記は御伽噺であることは知っていました。
元々は玄奘が経典を取りに中国から天竺まで実際に旅行に行き、
帰ってきてから唐の皇帝に
西域の国のレポートと旅の紀行文を併せ持った
「大唐西域記」と言う文章を書いた、と言うことは知っていました。
映画を見ると、なかなかすごいな、と思いました。
砂漠で水を飲もうとして、水の入った容器を落としてしまい、
真っ青になる場面がありました。
「玄奘って、こんな人なの?」(どんくさい・・・失礼)
と思いました。
その後、調べてみると、それは実際に
玄奘三蔵法師は天竺への求法の旅の途中、
砂漠で「不幸な事故」があり、
窮地に陥られたそうです。
(漫画動画 三蔵法師玄奘物語16『砂漠の砂嵐』
https://youtu.be/T0HcXRuxRjg 参照)
「うわぁ、それは大変だ」と思いました。
玄奘さんはなんとか無事に乗り切られたのですが。
(漫画動画 三蔵法師玄奘物語17『般若心経と奇跡(大砂漠を越える)』
「私だったら、そこで死んでしまうかもしれへんな、
精神も体力ももつかな?」
と思いました。
主人は言いました。
「興味があるなら、調べてみる?
空海さんの漫画動画の番外編みたいな感じで描いてみる?」
私は答えました。「まずは調べてみる」
図書館に「大唐西域記」の本を予約しました。
映画は二回に分けて見ました。
最後まで観た時、図書館から「本が用意できました」とメール連絡が来ました。
私は翌日借りに行きました。
図書館で借りた「大唐西域記」の本は、ものすごい細かい文字で、びっしりと印刷されていて、しかも旧漢字ばかり。古くて難しい言い回しで、よくわかりませんでした。
「うわぁ、これは難しいのを借りちゃったなぁ」と思いました。
図書館で借りたその足のまま、主人の実家に向かいました。
その日は夕食を主人の実家でいただくことになっていました。
続く