Smileゆり(柳澤由理)のはてなきブログ

魂と身体から自信を取り戻す・世界平和のメッセージ

世界平和第二部3話 人間だけでなく動物も(施行1)

 

宇治に住むようになって3年が経ち、

少しずつ宇治の町のことがわかってくると

私は宇治の町に心が癒されていくのを感じました。

 

はじめて「宇治ってすごいな」と思ったのは

引越ししてしばらくたった頃です。

最寄り駅の前の信号のない道で、

通行人がいた時に、車が、急がないで

ちゃんと停止して人が歩いていくのを待っていて

くれる、のを目撃した時です。

 

「なんと丁寧な人々が住んでいる町なんだろう!」

と思いました。

 

なんとなくですが、
宇治に住んでいる人々の気立てが優しい

感じがするのです。

 

それが「気のせい」ではない、
「本当に優しい・・・」と感動したことを書きます。

 

私は宇治市在住のお友達のSさんから

「『施行(せぎょう)』というのが今度

あるのですが、行きませんか?」と

誘われました。

 

『施行』というのは、
皆で大吉山と朝日山に行って動物達に施しをする

らしい、という程度しか知りませんでしたが

 

話を聞いた時にわくわくしてきて興味もでてきたので

私は誘ってくれたSさんに即
「はい、行きます!」と答えました。

 

「懐中電灯を持ってきてくださいね」と

いうことでした。

が私は忘れていました。

 

そうしたら施行の日の2,3日前に

通りかかった道でSさんにばったり会い、
その時に「待ち合わせの時間と場所、それから

懐中電灯の話」が出ました。

 

すっかり忘れていたので、その後

すぐにスーパーに行って懐中電灯を買い、
事なきをえました。

 

当日私はひとりで待ち合わせの場所に

向かいました。誘ってくれた友達をはじめ、
『施行』をされる人々が集まりました。

 

『施行』はその大吉山、宇治神社の近くの

地域に代々住んでおられる有志の方々が
守ってこられた風習です。


毎年2月の第1土曜の夜に集まって
「施行―ー施行――!」と声をかけながら
夜の大吉山から朝日山、そこから興聖寺
琴坂へとおりる山道を歩きながら、
山の動物たちに施しをするのです。

 

戦後まもなくの頃、人々が食べていくのも

大変だった時期に、
「冬のいちばん寒さが厳しいこの時期に
人だけでなく、山の動物たちも食べるものが

なくて大変だろう」ということで施しを

したことが最初だったそうです。

 

それをずっと、戦後の頃からこんにちまで

(中断した時期はあったにしても)50年以上

続けてこられました。
それを始めた世代から3代くらい受け継いで
続けておられるそうです。

 

その話を聞いてびっくりしました!

 

というのは、たまたまですが、その日の
昼間に、私は主人の実家に行きました。

 

お母さんから、その地域は「おいしい葡萄」を
育てている農家があるのですが、
高齢化が進み、育てるのが大変だということと

それから、サルが出てきて葡萄を食べてしまう

ので、収穫がだいなしになるから、

葡萄農家の方が葡萄を作らなくなったという

話を聞いたところでした。

 

「えええ? ここはサルが出るんですか?

 ここは住宅地でしょう?」

と驚いているとお母さんは

「山が近いからねー」と言いました。

あぁ、確かに山は近い、そういえば

イノシシも出ると聞いたことがあります。

 

山のなかで食べ物がなくなってくると

動物たちは山のふもと、里に下りてきて

田畑を荒らすと言うことです。

 

「そうか最近は、山に食べ物がないんだー」

と言う会話を、昼間に、お母さんと交わしていて

 

そして夜に宇治の大吉山朝日山に動物に

施しをしていく「施行」に参加する、と

いう・・・なんという偶然の一致。

 

この「世界平和シリーズ」につきものの

 神様のお告げのようなタイミングが

 今回も、でした!

 

さて、施行の説明が終わり、一人ずつ番号を

言っていくと全員で13人いました。

これから施行が始まります。続く