二人の女性2 聖子と明菜
A子さんがぐちをこぼす、
幼馴染で腐れ縁の友達B子の話から
思いもかけない話題が出てきました。
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前記事では
A子さんはB子さんからずけずけと言われて
傷ついてきた、というのです。
そして
物事をはっきり言う
しっとりドスの利く明菜百恵タイプのB子は
ふわふわぶりっこの聖子タイプをめざしていて
なりきれないでいるようだ、
ということでした。
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そこで私はA子さんに尋ねてみました。
「それじゃあ、A子さん、あなたはどうですか?
あなたは松田聖子さんに憧れるとかそういうのは
ありましたか?」
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A子さんは言いました。
「そうねー、私は聖子ちゃんに憧れたけど、
聖子ちゃんになるのは無理~~と思いました。」
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(ほぉー、だから「松田聖子をめざすB子」
に対して辛口になる訳だ!)
と私は内心思いました。
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A子さんは なおも続けて
「それでね、私は明菜ちゃんと百恵さんの唄を歌って
ちょっと どすを利かす風な、雰囲気のある
歌い方をマネしてみたりして。(笑)
聖子ちゃんにも
明菜ちゃんにもなれる訳ないわよねー
ましてや百恵ちゃんになんてなれる訳ないない」
と言いながら笑っていました。
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それで、ふっと気がついたことがあって
A子さんに確認してみました。
「A子さん、
あなたは聖子さんをめざすのをやめて
明菜さんをめざされたんですね。
でも明菜さんにはなれない、と言われましたね。」
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A子さんは「はい、そうです、馬鹿みたいですけどね」
と答えました。
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私はちょっと切り込んでみました。
「A子さん、それでB子さんは
あなたにうるさいんだと思いますよ。」
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「え? どういうことですか?」
とA子さんは尋ねました。
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「A子さん、どっちかと言うと
あなたは 明菜タイプではない、聖子タイプです。」
と私が言うと
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A子さんは「えええええええ!」と驚きました。
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「A子さん、あなたは
お花畑にいる少女タイプですよ。」
と言いますと、驚かれていました。
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「いいですか、整理してみます。
A子さんは聖子さんタイプなのですが、
自覚しておられません。
そして明菜さん百恵さんを目指されました。
一方
B子さんは明菜さん百恵さんタイプなのですが
自覚しておられません。
そして聖子さんを目指しておられます。」
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A子さんは言いました。
「そうなるんですかー。私が聖子ちゃんタイプだなんてー」
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私はA子さんに言いました。
「はい、A子さんあなたの雰囲気は つっぱりの明菜タイプ
ではなくて、『赤いスイートピー』
お花畑の聖子ちゃんの雰囲気ですよ。」
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A子さんはびっくりしていました。
「え、そうだったのーー。
そしたら、私は私のままでよかった
って言うことじゃないのーー。
高校時代、中島みゆきさんの根暗な世界とか
浸ったり、明菜のどこかしらつっぱりの
どうせ私が悪いんでしょ、みたいな世界に
浸ってたのにーー。
聖子は無理だと思っていたのに、聖子タイプだなんてー!
高校時代、暗い世界で悶々していたのは、何だったのーーー?」
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その気持ちはわかるーー。わかるなー。
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と思ったが、それは横に置いといて
A子さんに 切り込んでみた。
「A子さん、あなたとB子さんはお互いにやっていたのよ」
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「え? 何をやっていた、というのですか?」
とA子は尋ねました。
(これ、まだ続きます)