昔、観音様がはりついたの件
昔、私がまだ30過ぎの頃
まだ何のヒーリングも勉強していなくて
太極拳を習っていただけの時期のこと。
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太極拳を一緒に習っていた頃、
Aさんと知り合いました。
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Aさんは顔が広くて
本場の中国の太極拳の先生や
他のお友達も紹介してくださいました。
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Aさんはとても世話好きな方で、
その本場の中国人の太極拳の先生から
膝を治療してもらいながら
「Bさん」という「足が悪くて杖をついている友達」の
話をこんこんとするのです。
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Bさんというのは Aさんのお友達で
たしか40歳頃の方、ご結婚されていて
足が悪く、大変苦労されているのだそうな。
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Aさんは
「私はBさんのことがとっても心配だ!」と
Bさんのご苦労されているお話をこんこんと
されていました。
私はそのお話を聞いていてそのBさんがかわいそうに
思いました。
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翌日私は、家の近くの、古くからある神社に行きました。
そこは龍神さんがいらっしゃるそうで、
お寺の小さいのもくっついていて、
昔からの神社とお寺が合体したようなところでした。
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お寺のところには、
聖観音さまと
弘法大師さまと
お不動さまがまつられていました。
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私はまずお寺の方に行き、
「私はAさんから聞いたBさんのことが心配です」
と祈りました。
「Aさんから聞いたBさんの境遇があまりにかわいそうなので
私もなんとかしてあげたいと思うのですが、
私はからだをみてあげる、とかそういうのはできないので
何でもいいです。私のできることでなにかBさんのためになることは
ありませんか? Bさんから何かいただこうとかそういうのは
一切ないので、何でもいいです。私を使ってくれませんか?」
そう祈ってから、
橋を渡り、神社側、池の祭壇のところに行きました。
池には龍神さんがいらっしゃるという話ですが
私はみたことはありません。
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そこで手を合わせながら
同じことをお祈りしました。
「私ができることは何でもいいので、無償でお使いください」
とお祈りしました。
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すると
驚くべきことが!
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そのすぐあと、だと思うのですが
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観音さまがあらわれたのです。
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白い布をすっぽりとかぶって
お顔のところは見せてくださっていて
それはそれはそれは もう美しくて美しくて
ため息がでるような美しさでした。
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それが白線の輪郭のような、
きれいな細い線で描いたかのような姿で。
みなさんも
大きな岩のところに観音様の姿を線で帆ってあるの、
どこかでおみかけしたことがあるかもしれませんね。
そんな感じでした。
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白い光っている線の観音様は
なんと私の目の前にはりついたかのような感じで
私が右を見ても左も見ても、
観音様の線越しに、ものは見えても
観音様の姿の線は微動だにせず。
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観音眼鏡でもかけたかのような
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もしくは
私の頭のなかの、視神経のところに
直接入り込んで映像を見せているかのような
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そんな感じでした。
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そんな調子では、ろくに仕事もできません。
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それで私は
仕事のあいまに
カレンダーの裏の白い無地のところに
マジックか筆ペンか忘れましたが
その観音さまの姿を描いてみました。
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見えている姿は
美女的なのですが
私が描くとどうしても
丸顔でひとなつっこそうなお顔になるのです。
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描きなおしてみようと思ったのですが、
できませんでした。
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それでとりあえずその絵はそのままにして
Aさんに「これこれこういうことで」とお話しして、
2日後、お能の舞台を見る約束をしていましたので
そこでお渡ししました。
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Aさんは一日か二日してBさんに渡されたそうです。
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しばらくして、
AさんとBさんとお会いしました。
Bさんからお礼を言われ、絵は飾っています、ということでした。
Aさんは私から絵を受け取ってからBさんに渡すまでの数日、
絵を手元に置いていた時、目をつぶって絵の上に手をかざしてみたそうです。
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「すごい熱く感じたわ、パワーあったわ、
ほんまかなーと思って何度も試してみたら、
ほんまにその絵のところは熱かったわ、、、」
と話してくれました。
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さて、観音さまがはりついた状態で、
絵を描いたあと、どうなったか、というと
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絵を描くまでは、私の顔から5センチくらいのところに
観音様がいらっしゃると感じていましたが。
描いたあとではそこから30センチ、50センチ、と
少しずつ離れていかれて、
そのうちに見えなくなってしまわれました。
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その日の夜がくるまでに 見えなくなりました。
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おられる時は、こんなに張り付かれていては、
観音様の線越しに、大根を切るとか
観音様の線越しに、テレビを見るとか
見えにくぅて しゃあない、と思っていました。
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でも 見えなくなったら、今度は
なんか、もったいなかったなー、みたいな感じがしました。
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それから20年以上たちました。
その頃は何のヒーリングも勉強してなかったし、
何の感覚もありませんでした。
ただ無心に お役にたちたかっただけの気持ちの
ところに、こたえてくださったのだと思います。
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この時の話は あまりに突拍子もない話なので、
関係者以外の誰にも言いませんでした。
けれども
なんとなく、もう話してもいいよ、みたいな感じがするので
お友達にお話ししてみたら、
普通のことのように受け取ってくれたので、
そろそろ解禁してもいいかなー思いました。