愛されたかったら来なさい 愛されサクセスストーリー

もうなんでこんな人生なんやと思ったら宇治のゆりさん所まで来なさい。

ひろみの広い空18

自分はどうやらお腹がすいていると、落ち込みやすいのではないか、

ということである。

そして、美味しい物にめぐりあえば、意外に立ち直りは早いということである。

ひろみはおなかがいっぱいになってから、プロの絵本作家の史子から

花の枝がうまかけなかった時にどうするか?という話を聞きました。

「ひろみ、落ち着いたから話すけどね、これはあなたの、いつもの、

わぁーー!失敗したぁー!だめだぁー!となる癖と同じだからね。

あれ?失敗したなと思ったら、そこばっかりやらないで、全体を見て。

それからそこを見る。一気にやらないで少しずつやっていく。

あなたも、いきなり濃い色を塗らないで、初めは薄い色から様子を見て

全体的にまとめていきながら塗っていくの。」

「へー、緑色だから、緑色を塗るんじゃないの?」とひろみが言うと

史子は花の軸と葉を指さして言いました。

「緑色と言っても、この軸の緑と、葉っぱの緑は色が違うでしょ?」

「うん。」

「これとまったく同じ緑色の色鉛筆はある?」

「ない。」

「こっちの緑と同じのは、どう? ないでしょ?」

「うん、ない。」

「だからね、色は重ねるの。」

「へーーー!色は重ねる。へーーー!知らなかった。」

「そうやって重ねると色は深みが出るでしょ?」

史子が色鉛筆の緑色系統の数本の色を重ね塗りすると、

不思議に色が深みが出てきわだってきました。

「あなたは、わぁーー!となって、りきんで、ちからずくで

がんがんこすってちゃ、葉っぱは薄いのに、ごつい木みたいに

なってくるでしょ。」

「うんうん。そうか。がんばったらいい、と思ってたんだよー。」

とひろみが言うと、ジェームスがひろみに言いました。

「You have a power.

あ、ひろみ、あなたは力がある。」

それを聞いてひろみはうるっと涙が出そうになりました。

「You are young.あなたは若い。

What young power you have!

史子、これをひろみに日本語で言ってください。」

史子はうなずきながらひろみに日本語訳を伝えました。

「あなたはなんて若々しいちからがあるんだ!と感動した、と

ジェームスは言っています。」

ジェームスが英語で話すのを、史子が訳しました。

「『ひろみ、ぼくはあなたの若々しい力に感動しました。

史子のプロのやり方は、聞いてもいい。

でもぼくはあなたのパワーが好きです。』」

ジェームスはひろみの手をにぎって、

「ぼくのかわいい姪、ひろみ」と言いました。